○徳川幕府開始(1603年)とほぼ同時期
【21】市右衛門がつづれ屋開店、仁右衛門、参右衛門、与右衛門、吾右衛門と続く(コロコロ文庫『21エモン』第1巻9ページ)。『21エモン』の舞台はそれから450年後なので2053年ごろか。

○「宝永9年」
【21】つづれ屋5代目・五右衛門(漢字表記が9ページの「吾右衛門」と違う)が床下に大判10万両を残す(コロコロ文庫『21エモン』207ページ)。1万メートルの深海でちりぢりになったと想われる(コロコロ文庫『21エモン』216ページ)。
宝永に「9年」は存在しない。あるとしたら正徳2年の時点で五右衛門が改元を忘れた場合。平成2年を「昭和65年」と書くようなもの。
1704年(元禄17年→宝永元年)
1705年(宝永2年)
1706年(宝永3年)
1707年(宝永4年)
1708年(宝永5年)
1709年(宝永6年)
1710年(宝永7年)
1711年(宝永8年→正徳元年)
1712年(正徳2年)

●1752年
フランクリンが凧の実験。

●1776年
平賀源内がエレキテルの実験。

●1779年(陽暦で1780年)
平賀源内没。杉田玄白が源内の墓に「嗟非常人、好非常事、行是非常、何死非常」とのことばを残して追悼。

●1785年(天明5年)ごろ
浮田幸吉が飛行装置を發明し、実験したらしい。

○1854年(安政元年)
【キ】キテレツにとって120年前。彼の時代は1974年か(2009年刊行の『藤子・F・不二雄大全集キテレツ大百科』98ページ)。キテレツが現代から航時機で来訪するが、航時機が故障。2箇月後、キテレツがキテレツ斎と出会う。キテレツ斎が航時機を修理し、キテレツとコロ助は現代に帰還。

○1855年(安政2年)
【キ】キテレツ斎が『奇天烈大百科』(作中で「キテレツ大百科」と表記)に航時機製造法を記す。「戸乱辞須太(トランジスタ)」と使って作ると記述(文庫第『キテレツ大百科』2巻40ページ)。
└→『キテレツ大百科』の「片道タイムマシン」の歴史観

○1857年(安政4年)
【キ】キテレツにとって138年前。彼の時代は1995年か(1995年刊行の文庫『キテレツ大百科』第2巻44~45ページ)。キテレツが航時機で来訪するが、航時機が故障。2箇月後、キテレツ斎が航時機を修理し、キテレツとコロ助は現代に帰還。
この年、キテレツ斎がスキーを發明(「空地の銀世界」)。

○1859年(安政6年)
【キ】キテレツ斎が飛行機を發明。山の峰から1里半分(約6キロ)飛んだ。「あやしげな術をつかい、世の中をさわがせた」という罪で代官所に捕まり、發明品や記録は焼き捨てられ、キテレツ斎は死ぬまで座敷牢に閉じ込められた(文庫第1巻『キテレツ大百科』10~11ページ)。

○1862年(文久2年)
【キ】キテレツ斎が「千里鏡」を使って月面の絵を描く(「江戸時代の月面図」)。文庫ではこれが133年前なので文庫版の「現在」は1995年。

●1893年(明治26年)
二宮忠八が人を乗せて飛べる玉虫型飛行機の模型を完成させる。軍など各方面に開發の協力を求めたが「外国で実現していない發明など日本では無理だ」と言われたらしい。
御木本幸吉が真珠の養殖に成功

●1896年(明治29年)
オットー・リリエンタール(Otto Lilienthal、1848~1896)が墜落が原因で没した。

●1903年(明治36年)
ライト(Wright)兄弟が飛行機を發明。それを知った忠八は飛行機製作を断念したらしい。

○1924年(大正13年)
【キ】キテレツにとって50年前。「現在」は1974年か(上述『大全集』97ページ)。

○1927年(昭和2年)
【キ】キテレツにとって68年前。「現在」は1995年か(1995年刊行の文庫『キテレツ大百科』第2巻43ページ)。キテレツが航時機で1995年から幕末にタイムトラベルするとき、通過した時代。
この時期、リンドバーグ(Lindbergh)が大西洋横断。オタスケマンの敵であり、表向きはタイムパトロール隊の同僚であったオジャママンが妨害を試みたが失敗。

○1948年(昭和23年)
【キ】トランジスタが發明される。

○20世紀?
【21】18エモンが当主の時代、のび太がつづれ屋に止まり、19エモンも帰ってくる(Wiki)。
これはてんコミ第32巻収録「オンボロ旅館をたて直せ」で、1980年『小六』5月号掲載。
のび太は1980年で12歳と假定すると1968年生まれになる。

○1995年(平成7年)
【キ】キテレツが『奇天烈大百科』を見つけるが、作者・キテレツ斎は本のことを極秘にするよう書いていたので、キテレツはコロ助以外にはこの本のことを知らせず、最終的に母親がゴミと勘違いして捨ててしまい、『大百科』は灰に(『キテレツ大百科』第1~2巻)。

○2053年?
【21】『21エモン』はこの時代の話か。文庫第1巻巻末三遊亭円丈は「2020年ごろ」と書いている。


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