Y!Japan Google

『仮面ライダー』(作品解説) 

「怪人」と「仮面ライダー」の境界
アメリカの漫画で『スパイダーマン』や『バットマン』がある。
すると、仮面ライダーがショッカーの蜘蛛男やコウモリ男など、もし、脳改造を免れたら人類の味方になっていた可能性があり、仮面ライダーがショッカーの怪人を殺害せず、脳改造をやりなおせば、仲間を増やすことができたはずである。

 

一方、仮面ライダーも、もし、脳改造されていれば「怪人バッタ男」であり、作中に登場した「ショッカーライダー」は一般人の側から見ればライダーのニセモノだが、ショッカーにとってはショッカーライダーこそ、真の仮面ライダーであろう。

 

ショッカーにはトカゲロンもいたようだが、仮面ライダーアマゾンはトカゲの能力を持つ超人である。
また、ショッカーで蜂女が有名だが、仮面ライダースーパー1はスズメバチ(雀蜂)をモデルにしている。
Y!Japan
ショッカーの怪人で検索

 

怪人も改造人間
コウモリ男はドラキュラのように人間を噛むことでウイルスのような物をうつし、洗脳したような状態にして、ショッカーの味方にしていった。ドラマではライダーがコウモリ男を倒した時点で噛まれた人は正気に戻った。柳田理科雄は『空想科学論争!』でこの展開に疑問を示している。

 

石森章太郎が描いた漫画版の『仮面ライダー』では、仮面ライダーがコウモリ男に噛まれた人間から襲われるが、ライダーは彼らが的ではないと判断。ライダーはコウモリ男を倒し、そのコウモリ男の身体から血清を作ることにした。これは現実的である。
また、漫画で仮面ライダーはコウモリ男の墓(十字架の形)を立てている。ショッカーの怪人ももとはショッカーに改造された人間だからだ。

 

さらに漫画では本郷猛は複数のショッカーライダー軍団によって銃殺され、脳髄だけが生き残るが、その戦いの中で、ショッカーライダーの一人だった一文字隼人が頭を撃たれたことで洗脳が解け、本郷に代わってショッカーと戦うことになった。

 

怪人の法的地位、怪人を「倒す」ことの法的問題については『空想法律読本』で詳しく検証されており、また、『人造人間キカイダー』でのキカイダーとダークのロボットの対決は、光明寺博士を雇ったダークによって作られたロボット同士の内紛だったと分析している。
また、『仮面ライダー』と『キカイダー』の歴史的考察については『空想歴史読本』に詳しい。

 

『仮面ライダー』の1号、2号編まではショッカーの改造人間同士の戦いであった。一方、生身の人間でありながら戦闘員までは倒せる滝和也というキャラクターは普通の人間の代表であり、視聴者は仮面ライダー2名とは違った親近感を持つことができた。

 

「悪の秘密結社」などはなぜ何度も失敗するか
柳田理科雄は『空想科学読本』シリーズで、ショッカーが何度も仮面ライダーの脳改造を後回しにする問題点を繰り返し、指摘している。

 

仮面ライダー1号、2号はショッカーの「作品」であるから、強さのデータはショッカーにあるはずで、それでもショッカーがライダーに勝てないのは意外である。
V3以降はショッカーの意図と無関係に改造されたライダーが多く、敵の組織にとっても未知数であろう。

 

また、一部の怪人は敵である仮面ライダーについてよく知らないことがある。

 

ある怪人はスカイライダーを観て、「あれは我々の仲間だ」(要旨)と言って、戦おうとしなかった。
また、ある怪人は仮面ライダースーパー1の「ファイブハンド」をすべて奪うように上から命令されながら、ただ一つ、レーダーハンドだけを奪わなかった。スーパー1は腕に5種類の特殊機能があり、それはスーパーハンド、パワーハンド、冷熱ハンド、エレキハンド、そしてレーダーハンドにはミサイル機能があったのだが、その怪人はミサイルのことを知らず、「レーダーは武器ではないから奪わなくても脅威にならない」と判断し、案の定、レーダーハンドのミサイルで倒され、4種類の機能も奪還された。
こういう基本的なことは命令授受の段階で、確認しておくべきだが、普通の人類の側としては、悪の組織の失敗のおかげで助かっていることになる。
└→Y!Blog>〔毒を以て毒を制す――「悪」を倒す「悪」の力
└→AmebaBlog>〔「悪」とされた側の歴史

 

@kyojitsurekishi

「空想法律読本」で印象的だったことで、ショッカーの怪人も改造人間でもとは人間だったことである。仮面ライダーも脳改造されていれば怪人バッタ男だった。事実、ショッカーライダーもいた。ライダーは怪人を倒さず脳改造して味方にできなかったのか。

午前0:14 · 2012年10月18日
8:14 - 2012年10月17日〕:Twitterで表示された日時(16時間遅れているか?)

 

初期仮面ライダーには怪人毒トカゲやハチ女もいたようだがアマゾンライダーはトカゲのようだしスーパー1はハチがモデルのようだ。スパイダーマンの映画を見ると怪人クモ男が人類の味方になればよかったとも思える。1号2号が怪人を捕まえて脳改造できなかったのか。
午前0:17 · 2012年10月18日
8:17 - 2012年10月17日:Twitterで表示された日時

 

「空想法律読本」の分析でキカイダーとダークロボットの戦いは実はダークロボット同士の内紛だったという指摘がある。仮面ライダーもショッカーの改造人間同士の戦いだった。それを応用すると「水戸黄門」も将軍綱吉の部下同士の「湯呑のなかの争い」になる。
午前0:19 · 2012年10月18日
8:19 - 2012年10月17日:Twitterで表示された日時
 

返信先:@nskdsbbさん

仮面ライダー1号、2号はショッカーがいなければ存在しません。仮面ライダーは本郷猛と一文字隼人がショッカーに改造され、脳改造を免れた結果であって、もし脳改造されていたら「怪人バッタ男」だったわけです。事実、1号・2号編後期にショッカーライダーが多数登場しました。

午前2:08 · 2013年10月13日

 

#昭和40年男」で足立謙二氏が仮面ライダーの敵・蜘蛛男について解説。場合によってはこの蜘蛛男が仮面ライダーに代わってショッカーに反旗を翻す存在になったかも知れないとの分析。海の向こうではスパイダーマンの例もある(シナ語では「蜘蛛侠」)。

午後4:44 · 2014年9月17日

 

ショッカーライダーは言わば「怪人バッタ男」である。「真・仮面ライダー」はまさに怪人だ。

午後4:47 · 2014年9月17日

 

〔ひろし・カーミット@misterhiroponさん

にせウルトラマン/セブンでも、ショッカーライダーでも、何故ヒーローの偽者は本物と寸分の違いも無い位似せようとしないのか。 

#特撮で謎に思う事

午後10:00 · 2015年1月6日 東京 千代田区から·Twitter for Android

 

〔tocoma/オルステラ大陸行ってるおじさん@tocoma110

しかしニセ枠の究極系ってショッカーライダーだよな。何がすごいって、「正規改造人間」としては奴らの方がある意味本物なのに、あいつら「仮面ライダーの紛い物」なんだよ。凄いことだよこのねじれ構造

午後8:30 · 2019年10月9日

 

k.hisadome@HisadomeK

返信先:@gishigakuさん

ショッカーライダーは「偽者」になるのかなあ? 本来の目的からすればショッカーライダーこそ「本物」というか完成品で、1号&2号は未完成品だと思うのですが。

午後11:10 · 2020年2月5日

 

tweet(1)〕〔TWEET(2)〕〔TWEET(3)〕

 

前後一覧
2009年1/12(Y!Blog)
平成21年1月〕(AmebaBlog)

 

関連語句
毒を以て毒を制す〕〔ショッカーライダー〕(AmebaBlog)
仮面ライダー〕(Y!Blog)
怪人(twilog)
ショッカーライダー 本物〕(twitter)

参照

『昭和40年男』平成26年10月号