東映特撮Youtubu公式にて
仮面ライダー響鬼無料配信中





やはり響鬼は29話でひと区切りだなと、19年の時を経て視聴し返して思う。
当時は毎週日曜朝8時からの放映を仕事や私生活の慌ただしさの中で視聴していたが、無料配信という絶好の機会に噛み締めて視聴できている。
実は20話台のエピソードは印象が薄くあまり覚えておらず、30話から最終回までの路線変更後の話の方が覚えていたりもしたのだが、今回の配信であらためて気づけたり感動できたりが多いので、すぐに30話を続けて視聴する前に気持ちを整理したくなった。
仮面ライダー響鬼の魅力と言えば和風な世界観、
己の心身を鍛えて変身する汗臭さといった点をまず思い浮かべるのだけど、響鬼と明日夢を軸に展開するストーリーの面白さや、登場人物が多い割には嫌なキャラが少なく温かみのある人間ドラマが描かれる点、何より響鬼からなにかを感じ取り学んでいく明日夢の成長と、少年になにかを伝える役割を担う響鬼の存在がヒーロー物を超えて素晴らしい!!
特撮技術や殺陣、芝居や音楽など他にも見どころはたくさんあるが、やはり響鬼と明日夢だなと。





些細なことを気に病む明日夢の心情には僕も覚えがあるが、僕には響鬼さんのような大人がいなかった。
父とは一緒に暮らしていたが、父と2人でキャンプに行ったことなどはないし、語り合ったこともない。
ましてや父は寡黙で無愛想で、短気ですぐに怒鳴ったりする人だったなと思わず比べてしまう。
早くに親が離婚して母子家庭に育った明日夢と、
優秀な鬼だが弟子をとらない響鬼との心の交流。
言葉で良いこと風な説教じみたメッセージを発するだけでなく、戦うことで背中を見せる大人の男。
路線変更前のこの方向性でこの先が作られていたらとは今さら思わないが、29話まで視聴できたら満足だなと思ったのは正直ある。
なにせ30話からはあの伝説の嫌なキャラが登場するのて、嫌いではないがこれから最終回までは作風が変わってしまうのだよなぁが正直な気持ちだ。