連休、みなさまいかがお過ごしですか?
京都は、春本番に向かって、順調に観光客が増えています。
人気スポットをゆっくり京都観光されたい方は、今のうちがチャンスかもしれません…!さて、今月初めのこと、
噂に名高い、京焼(清水焼)の窯元で、陶芸体験をさせていただきました。
お邪魔したのは、「瑞光窯(ずいこうがま)」です。
瑞光窯は、「今熊野(いまくまの)」と呼ばれる地域にあります。
三十三間堂や東福寺、泉涌寺に囲まれた、静かなエリアです。*京焼・清水焼について*
京都では古墳時代から土器が焼かれていましたが、京焼といわれるようになったのは室町時代(1450年頃)からです。
その後、発展を続け桃山時代には本格的な京焼が作り出されました。江戸時代には京焼の祖ともいわれる野々村仁清や尾形乾山などの陶工が現れ、京焼独特の様式美を確立していきました。
当時、世界の陶磁器のリーダーであった中国の作風と技術をお手本にして作陶し、都に住んでいた公家や武士に供給したのです。
現代では他産地で機械化が進むなか、京焼は手作り手描きによる多品種少量生産を特色とした高級品を生産しています。(瑞光窯 hpより)
ここ瑞光窯は、歴史をさかのぼれば、開窯(京都・五条坂にて)は1771年になります。
清水焼の窯元として、質の高い商品を提供していらっしゃる一方で、 陶芸の教育にも力を注いでいらっしゃいます。また、観光客や初心者向けに一日体験も受け入れてくださいます。私は今回、この「一日体験」をさせていただきました。初めての陶芸体験です。
京阪「東福寺駅」から、住宅地の中を通る「醍醐道」を登っていきます。
※ちなみに、「醍醐道」とは、京都の東山を越えて山科に通じる、山越えの道であり、「滑り石越え」とも呼ばれたそうです。
古くから西国三十三所観音霊場(第15番)の札所・今熊野観音への参詣道として利用されたのだとか。
「醍醐道」を30分近く歩いて登ったさきに、「瑞光窯」はありました。
体験は、上の写真の門構えの正面にある、この趣きある古い京町家で行いました。
陶芸教室の生徒さまがすぐ近くで作業を行われている中、並ぶ電動ろくろのひとつを使って、体験が始まりました。
まずは、先生が見本を見せながら、工程をひととおり説明くださいます。
そして、いよいよ私たち生徒の番。一人ずつ行いました。 先生がついてくださり、友達からスタートです。彼女は、以前に一度陶芸体験をしたことがあるそうですが、久しぶりとあって、やっぱり難しそう…。
先生のやっているのを見ると、すごーく簡単そうに見えましたが(・_・;)
何度か最初からやり直して、私の番。 やっぱり、見るのとやってみるのとでは大違い・・・
電動ろくろは、思ったより早くぐるぐる回るので、ちょっとの指の動きがすぐに器の形に影響します。
成形の過程で、最低限のポイントは、
・とにかくひとつひとつの仕草を、ゆっくり、ていねいに(とくに、器から手を放す時はていねいに)・こまめに手を水で濡らして、土の滑りをよくする
この二つだと思いました。二人分として用意くださった、5キロもあった土の塊から出来上がったのは、これだけ・・・orz
一人2つずつ、作品ができました。
慣れると、5キロの土から、これくらいの器が10以上できるのだそうです・・・!私の作品
左は小鉢、右はご飯茶碗(のつもり)です・・・
これを、焼いていただき、色をつけていただいて、1ヵ月後に受け取りです。
今月末には仕上がるようなので、今から楽しみです♡(ノ´▽`)ノそして、このあと、工房の中を案内していただきました・・・!
何やら作業中の、職人の方
ところせましと作品が並びます
↓こちらのお部屋の、窓際の席で、絵付け作業を行うのだそうです
そうして、出来上がった作品たちが、商品として並んでいました。
やっぱり、高価なものなのですね…( ̄□ ̄;)!! 10万円以上するものもあり…
色鮮やかで、細やかな絵柄。これこそが、清水焼の伝統的な特徴なのだそうです。
↓私は、こちらの淡い色使いの作品が可愛くて、気になりました。(買えませんが…!)
今回、萩焼 大屋窯に続いての、窯元の訪問となりました。それぞれに、長い長い歴史があるのですね。
その一端に触れることができて、感動です。
「土に触れながら、作業に集中」 とても心地いい時間でした。 器、大好きなので、いつか教室に通ってみたいです。お世話になり、ありがとうございました。
京陶器 瑞光窯
*おまけ*
今熊野商店街の、可愛いアーケード♡