生誕150年のホルストの惑星、今回は、イギリスの指揮者、ジェイムズ・ジャッド指揮のものです。
イギリス人指揮者の中では、地味なほうに属するジャッドですが、マゼール時代のクリーヴランドO.の副指揮者として研鑽を積み、今は、なくなりましたが、アメリカのフロリダ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督として、同団を世界的なレベルに押し上げた俊英です。 そのあと、ニュージーランド交響楽団、テジョン・フィルハーモニック管弦楽団と、あまり注目されないオーケストラのシェフだったため、地味な印象になってます。
が、この音源は、リリース時に欧米で高評価されたもので、まだ、イギリス政府から助成金が出ていたころの充実したロイヤル・フィルハーモニックを指揮して、誠実な演奏を繰り広げます。 大向こう受けを狙わず、スコアを丹念に読み込んで、作品の本質を引き出したような演奏です。 DENONのスタッフの好録音と相まって、すみずみまで見通しのいい音源です。
ジェイムズ・ジャッドここにあり^^b