「レコード芸術」休刊によせて | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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クラシックを中心に、ポピュラーや民族音楽なども(少し)紹介してます。
レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。

 

 

 今年4月3日に、音楽の友社より、雑誌「レコード芸術」の、2023年7月号をもっての休刊(廃刊)が、発表されました。 文字通り、クラシック音楽を記録した媒体(レコード、テープ、CD、DVDなど)の紹介、批評を中心とした雑誌で、このジャンルでは、唯一無二、そして最古のメディアです。

 それこそ、20世紀後半の、レコード、CDぐらいしか聴く手段がなかった頃は、絶大な存在感がありましたよね~。 今でも、語り継がれる評論家が、現役で書いていた雑誌です。 宇野功芳、志鳥栄八郎、吉田秀和など、そうそうたる面々です。 ただ、この頃は、レコード会社も、レコードはすり減るので、同じものをリピート買いしてくれたほうが儲かるので、こういうメディアや評論家に、決定盤とか言って推薦させて、効率よく儲けていた一面もありますけどね。

 だから、1990年代以降の、CD時代には、迷走し始めて、紹介するディスクの数を増やすため、ギャラが安くなって、一定の知識を持つ評論家以外にも、執筆させ始めたことで、散漫な印象になったことは、否めません。 結局、当初からの、権威主義が色濃い内容に、若い読者がついてこれなかったんじゃないでしょうか? 逆に、クラシック音楽に関する雑誌は、10を超えるので、古いものは淘汰される厳しい現実が、見えたってことでしょうか?

 実際、ブログと、youtubeでの音源作成を通じて感じることは、音楽を聴くのも、「個」の時代で、クラシックだけど、この曲だけは好き!って人もいるし、アニメやドラマ、映画などで作品に触れて、クラシック音楽が好きになった人もいます。 最近の流れで言うと、なぜか、プロコフィエフが人気作曲家になったのが、象徴してると思います。 本来は、ロシア音楽の中でも、独特で同じ路線の作曲家がいない人なんですけどね。 それに加えて、大スポンサーである、レコード会社の売り上げが、どんどん減少していっているのも、大きな理由でしょうね。 個人的には、記念として最終号は、買うかも知れませんが、ボクの中でも、10年以上前から過去のものだったので、あとは、音楽之友社の情報収集力に期待して、おもしろいムックや単行本を出してほしいですね。

 

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