アンチェルが、チェコ・フィルの常任指揮者として最後期の1968年9月に録音されたものです。
ここには、練習の虫として、オーケストラのメンバーを、徹底的に鍛えたアンチェルの成果が、現れています。 まだ、音量の点では、世界クラスのオケの中では、中ぐらいだと思いますが、弦楽器を中心に、管楽器、特に木管楽器がいいアンサンブルを聴かせています。 早いところは、思い切って早く奏して、メリハリをつけるところなど、この頃の、アンチェルとでなければできなかったかも知れないですね。 1959年に、カラヤンとウィーン・フィルが来日し、同時に来日したアンチェルとチェコ・フィルが、負けるとも劣らない演奏をして、日本の聴衆の記憶に残った片鱗が、この演奏からは、感じられます。
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