これも、フランクの絶頂期の1884年に作曲されましたが、演奏時間が12分前後と、少し短いために、あまり、コンサート等で取り上げられないものです。 録音するにしても、大曲の余白に収録するような演奏時間なので、これまた、けっこう少ないです。 そもそも、ある女性ピアニストに頼まれて作ったのに、本人はえんそうせず、ルイ・ディエメによって初演され、そのテクニックに感心したフランクが、「交響的変奏曲」を書くきっかけになりました。 ヴィクトル・ユーゴーの「東邦詩集」の中にある同名の詩から、着想を得ています。 ピアノとオーケストラが、ほぼ対等に扱われ、聴きごたえのあるものと、なっています。