オーマンディのフランク 交響曲ニ短調 | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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クラシックを中心に、ポピュラーや民族音楽なども(少し)紹介してます。
レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。

 サン=サーンスと共に、解釈がむずかしいのがフランクの交響曲です。 フランクは、ほぼパリで教育を受けましたが、オルガニストとして、フランスのオルガンを、バッハ演奏に適するように改良していった時代にいたので、ドイツ=オーストリア系のスタイルも自然に受け入れていったふしがあります。 フランクお得意の循環形式も、ワーグナーのライトモティーフからヒントを得ていますし、オルガンのストップを替えて音色を替えるような突然の変化も、ブルックナーと似てるんです。 だから、ボクのようなフランス近代フリークでも、「フランクの正しい解釈って、どうなんだろ?」と、思ってしまいます。 だから、名演、名盤にも、ドイツ=オーストリア系の指揮者や団体がたくさんいますし、かえって、フランスの演奏家の名演のほうが、少ないくらい。 そこで、妥協案じゃないけど、その中庸の解釈として便利なのが、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団。 ドイツはゲルマン系なので、その周辺国も含めて、重厚なサウンドで弦楽器主体。 フランスとその周辺は、ラテン系で、楽器の魅力を主張するために、倍音を豊かに響かせ、華やかな印象になります。 アメリカは、その両方から影響を受け、弦楽器は最終的には、アメリカの機能的な音色になりましたが、フルートやオーボエなどは、フランスの奏者が移住して教え始めたので、基本はフランスです(もちろん、アメリカ流に変化してますが)。 そして、ヨーロッパの影響が濃い東海岸のオケは、潤いのあるサウンドで、汎ヨーロッパ的なのです。 そうすると、サン=サーンスやフランクには、ちょうどいい、と、言うことになります。 そこに、オーマンディの普遍的なスタイルもあって、とりあえずこれかな? と、なってしまいます(笑 はじめて聴く人にも、わかりやすく美しい響きなので、まずは、これから。

 

 

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