10年前の音源復活⓺
19世紀ロシアは、文化的に西欧から、遅れていたため、弦楽器が、必要な数を、そろえることが、できない都市がけっこうあり、かわりに、軍楽隊のメンバーが、室内楽を演奏することが、多かったのです(王侯貴族の館でも)。 この、ヴィクトル・エワルド(エヴァルド)は、そういった管楽合奏曲を作った人の1人で、本職は、土木技師。 豪商べリャーエフのサークルにいたので、楽譜を出版できたのでした。 その、ロマンティックで、ヨーロッパとロシアの特徴を、ほど良くブレンドした作風は、アマチュアの、金管合奏でも、人気のレパートリーです。 ただ、この3番は、トロンボーンや、テューバに、ソロのメロディがあったりして、かなり、うまくないとできないからか、アマチュアが、演奏しているのは、あまり、聴いたことがありません。 19世紀ロシアの、室内楽としても、マスト・アイテムだと思います。 P・J・B・Eが、録音を、残してくれていたのは、本当に、幸いだと思います。
珍しくも美しい。