葵祭といえば、十二単を着て優美な女性・斎王代だと思われがち
ですが、実は斎王代はわき役でしかありません。
昨日ご紹介したように、葵祭は京都に都がまだくる前から始まって
います。
奈良から長岡京、長岡京から平安京へと都を移す際、地元の
神に天皇が使いを送っていました。
これが勅使という人物です。
葵祭の行列は、大きく分けて本列と斎王代の列に分かれます。
この本列にいるのが勅使なのです。
勅使の役目は、天皇から預かった手紙を神に届けること。
葵祭では下鴨神社と上賀茂神社に着いた際、手紙を読みあげ、
御幣物(ごへいもつ)を奉納するという役目があります。
ここまで話をすると、行列が京都御所から下鴨神社、
そして上賀茂神社へと進む理由がわかりますよね
さて、この勅使という人物。
誰でもなれるわけではありません。
日本の皇室で宮中祭祀を担当する掌典(しょうてん)といわれる
職に就いておられる方。
つまり、宮内庁の方なのです。
ということで、本日のトリビア
葵祭の主役は斎王代ではない
でした。
人気ブログランキングへ