ＪＲ西日本が、北陸新幹線の未着工区間である敦賀―大阪の
ルートのうち、小浜（若狭）ルートの具体案として、福井県小浜市と
京都市を通るルートを内部的に検討していることが分かりました。
実はこの北陸新幹線の延長、亀岡市付近を通るルートが以前から
検討されており、今までに３ルートが主に議論されていました。
米原ルート
敦賀から米原に新幹線を建設し、今の東海道新幹線に接続させる
というもの。 工事費は約５１００億。
利点 ： 距離が最短で、工事費が安い。 利便性が確保される。
欠点 ： すでに東海道新幹線のダイヤがいっぱいで、北陸新幹線を
いれる余地がない。
若狭ルート
敦賀から西の小浜を通り、南下して亀岡を通るもの。
工事費は約９５００億。
利点 ： 北陸と新大阪の所要時間が最短となる。 東海道新幹線が
災害などで動かない時は、バックアップルートともなる。
欠点 ： 工事費が高い。 観光拠点である京都駅を通らない。
湖西ルート
敦賀から琵琶湖の西側の湖西を通って、京都駅と接続させるもの。
工事費は約７７００億。
利点 ： 所要時間は若狭ルートとあまり変わらないが、工事費を
抑えることができる。
欠点 ： 「比良おろし」という強風により、巨大な防風柵を設置するか
地下にするなど対策が必要である。
若狭ルート（新ルート）
敦賀から西の小浜を通り、滋賀県大津市付近から京都市に
入るもの。
これだと、京都に観光客を取り込むこともできます。
さて、亀岡を通る若狭ルートは、１９７３年に計画されました。
それから４０年以上。
北陸新幹線が亀岡を通るかどうかの決定は、まだまだ先
のようです。
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