京都を愛した米朝さん | 京こね☆ニュース

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上方落語界の大御所で、人間国宝の桂米朝さんが、肺炎のため


亡くなりました。89歳でした。


米朝さんは、京都とも関わりの深い人物でした。


桂米朝さんの一門は、約50年前から東山区にある安井金比羅宮で、


「桂米朝落語研究会」という勉強会を開いてきました。


2か月ごとに一門の弟子たちが一般の人に落語を披露し、


米朝さんが指導するというものです。


かつては米朝さん自身が高座にのぼることもあり、地元の人や


落語ファンなどに「金比羅さんの会」として親しまれてきました。


安井金比羅宮によりますと、会場として使われていたのは、


神社の大広間で、米朝さんは、いつも高座が横から見通せる別室に


座り、弟子の落語を約2時間半、片時も離れず見ていました。


そして、落語が終わると、手や顔といった体の動きや言葉づかいなど、


気づいたことを細かく指導していたということです。


今回の訃報をうけ、宮司も「米朝さんは上方落語にとって貴重な宝で、


とても残念です」と話されていました。


ご冥福をお祈りいたします。