世界遺産である下鴨神社は、境内の糺の森に分譲住宅を建設する
計画を発表しました。
下鴨神社の境内、およそ12万㎡には、平安時代の原生林が残る
「糺の森」が広がり、1990年から復元整備が進められています。
宮司らが記者会見を開き、御影通り南にある森の一部で
世界遺産ではないおよそ1万㎡の事業計画について、集合住宅を
建設することを明らかにしました。
敷地面積は、およそ8000㎡で、鉄筋コンクリート製の3階建ての
和風の集合住宅8棟を整備し100戸余りを分譲物件として
売り出すということです。
下鴨神社は、来月、21年に一度の式年遷宮を迎えますが、
本殿の修復費などあわせて30億円以上を計上しており、
国などの補助を除くと20億円ほどの負担が必要
寄付を募るなどしているものの賄うには程遠く、今回の式年遷宮を
含め、将来的にも文化財の保全修復には巨額の費用が必要である
ことから、その資金源として境内に分譲住宅の建設を決めたと
しています。
集合住宅は2017年春の完成予定だということです。