歌人・与謝野晶子が詠んだ短歌が、京都府向日市で
発見されました
これは、晶子の遠縁にあたる方が保管されていたもので、
短冊にはこう書かれていました。
おぼろ夜の 海も月ある 大空も
ともに銀糸の織れるところぞ
~海上に映ったおぼろ月がさざ波で揺れ、銀糸を織ったかの
ように見える~
筆跡から晶子の直筆と鑑定され、全集には掲載されていない
未発表作品だそうです。
詠まれた時期は不明ですが、昭和5年に夫の鉄幹と共に
京都府北部や山陰地方を旅行しており、その際の風景を
詠んだものではないかとのことです。
「みだれ髪」など、情熱的な作風で知られていますが、
自然の風景を淡々と描写しています。
晶子夫妻は、大正から昭和にかけて、多くの旅に出かけており
その旅先で詠んだ句が、今年に入り多く発見されているそうです。