突然ですが、ロシアの国立美術館・エルミタージュ美術館で飼われている
動物とは何でしょう
答えは・・・ 猫
ねずみから文化財を守るために、地下で猫を飼っているそうですよ。
さて、京都には 鶴の恩返し ならぬ 猫の恩返し のお話があります。
あっ、ジブリの映画にも同じ名前がありますが、今回は全く関係ありません
上京区にある称念寺(しょうねんじ)の通称名は猫寺。
江戸時代初期に創建されましたが、3代目の住職の時には托鉢に頼るほど、
毎日の生活が困窮していました。
しかし、自身の食を削っても、とてもかわいがっていた猫を手放すことは
ありませんでした。
ある時、和尚は疲れた足を引きずるようにして寺に戻ってくると、とても美しい
お姫様が優雅に舞っていたのです。
それが、飼っていた猫の化身だと分かった和尚は、「自分はこんなにも苦労
しているのに、踊り浮かれている場合ではない」と怒り、かわいがっていた
猫を追い出してしまいました。
それから数日後のこと、姿を消した猫が和尚の夢枕にたち、こう言います。
「明日、寺を訪れる武士を丁重にもてなせば、寺は再び隆盛する」
その言葉通り、翌日に寺を訪れたのは松平家の武士。
若くで亡くなられた松平家のお姫様が、このお寺に葬ってほしいとの遺言を
残したというのです。
これ以降、このお寺は松平家と深く結びつき、栄えたと言われており、
猫寺と呼ばれるようになったそうです。
現在は、猫だけでなく家族の一員であったペット達の動物供養も行っています。