市川団十郎と坂田藤十郎 | 京こね☆ニュース

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市川団十郎さんがお亡くなりになりましたが、現在の団十郎さんは十二代目。


もちろん、初代市川団十郎を名乗った人物がいたわけです。


初代は江戸時代初期に活躍した江戸の役者。


荒々しく豪快な歌舞伎・荒事(あらごと)を創始しました。


隈取(くまどり)や、見得(みえ)などが特徴的で、江戸を中心として発展しました。


それに対するのが、初代坂田藤十郎が創始した和事(わごと)。


女性的なやわらかい仕草やセリフまわしが特徴で、上方を中心として発展。


京都や大阪で活躍していた近松門左衛門と組み、多くの作品を残しました。




初代市川団十郎と、初代坂田藤十郎はよく比較されたようですが、


現在の両役者にも、荒事と和事の違いがよく表れていますニコニコ


例えば、当たり役の一部は以下の通り。


十二代目市川団十郎 「勧進帳」-武蔵坊弁慶


四代目坂田藤十郎  「曽根崎心中」-お初


これを見ただけでも、荒々しい弁慶と、女性的な曽根崎心中という


両極端が分かりますよねニコニコ



中村勘三郎さんに続き、梨園では不幸が続いていますねしょぼん


ご冥福をお祈りいたします。