ワクチンの一般的な副反応と言えば
全身が痒くなったり
顔が腫れたり
熱っぽくなったり
ですが、、、
ねこさんには特殊な副反応として
注射部位肉腫があります
原因ははっきりと解明はされておらず
ワクチンに限らず
注射した部位に悪性の腫瘍が発生してしまいます
対策として
切除が容易な部位=肢先に打つことで
万が一出来てしまった時に
足先ごと切除して取りきるというわけです
当院のスタッフは今のところ経験はありません
データとしては0.01~0.1%の確率という情報や
スイスの最近の調べでは減少傾向にあるとも言われています
ただ、リスクを考えると接種回数を減らせるのであれば減らしたいですね
また、ねこさんの調査で
2016年の論文では統計学的に歯周病とワクチンの接種頻度が慢性腎臓病に関与している
というデータがでました
2022年の実験研究では短期間では因果関係が出なかったものの
全身性免疫反応が起こり
腎組織がワクチンの過剰接種によって影響を受けることを示唆しました
まだはっきりとした因果関係は証明されていないものの
腎不全の危険因子として疑われています
こうした副反応が考えられることも考慮して
生活スタイルと合わせて
ワクチンの頻度を考えていった方が良いですね
そして、わんちゃんねこちゃん共に
忘れてはいけないのがアナフィラキシーショック
生死にかかわります
また、脳炎など重い症状が現れる場合もあります
ワクチン接種の際は
必ず1日様子を見てあげましょう
次回はいよいよワクチネーションプログラム最終回
院内ケージも可愛いイラストともに準備中です
ではまたお会いしましょう