企業が事業運営する上で選ぶ競争戦略は、ポーターによると3つの基本類型があるといわれている。
1.差別化戦略
2.コストリーダーシップ戦略
3.集中化戦略
1.差別化戦略
買い手にとって魅力的な独自性を価格以外の点で提供する戦略である。
差別化の方法として、
製品そのもの(品質・デザインがいい)、製品サービスに関するもの(ソフト、アフターサービスがいい)、
消費者の認知度に関するもの(ブランドがいい)がある。
競合企業の模倣・キャッチアップにより、差別化の優位性が喪失するリスクがある
2.コストリーダーシップ戦略
競争企業よりも安い製品を販売することで買い手に魅力を提供する戦略である(安くていい)。
コストリーダシップ戦略の例として
大量生産による初期低価格戦略(ペネトレイティングプライス)により市場シェアを確保する方法がある。
競争企業も同じ戦略をとると価格競争に陥るリスクがある。
3.集中化戦略
市場を細分化し、差別化戦略やコストリーダーシップ戦略よりも狭いセグメントに集中する戦略である。
いわゆるニッチ戦略を指す。(ここにしかない、がいい。)
選択した市場が一定以上の規模をもたないと、事業として成立しないリスクがある。
※集中化戦略はさらに差別化集中とコスト集中に分かれる。
タブレット市場を例にみると、AppleのiPadは高価格であるが
音楽・映像・ソフトでより魅力的なコンテンツを提供し、またそのブランド力から
差別化戦略をとっているといえる。
AmazonのKindle Fireはこれまでのタブレットと比較しても低価格な製品を提供することで
コストリーダーシップ戦略をとっているといえる。
電子書籍用のタブレットが各社からでているが、これは上記より狭いセグメントを
ターゲットにした集中化戦略をとっているといえる。
同じ事業を運営している企業でも、その企業が持っている資源や企業を取り囲む環境を
考慮した戦略をとることが重要といえる。
参考 TAC 企業経営理論 基本テキスト