EXPO2025 大阪・関西万博訪問記 その121〜5月29日編②中国パビリオン訪問 前編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算15回目となった5月29日(木)の訪問記をお送りしています。




巨大木簡に記された、古典に拠る数々の名句や諺などが印象的な「中国パビリオン」にやって来ました。30分ほど並んで入場。



入り口では、やはり?パンダがお出迎え。そういえば、南紀白浜(和歌山)から名物のパンダがみな里帰りしてしまったなと思い出します。

関西では「南紀白浜=パンダ」でしたから、今後どうなるのか。温泉とパンダをセットに旅する人も多いくらいですし。


それはさておき、広々したエントランスホールでは最初の映像上映がなされていました。





お国で活躍する人々の紹介。殊に、宇宙開発に携わるものの多さに目が行きます。近年では、この分野では中国は進出著しいですね。

順路を進みますと、アメリカパビリオンの「月の石」に対抗しているという、月に関するあるものが目玉の展示だといいます。楽しみです。



続いての展示ホール。


おっ、こうしたものは世界史の図説などで目にしたことがあります。動物の骨に、古代文字が刻まれているもの。「甲骨文」といいます。



ショーケース越しでしたのではっきり視認出来なかったのですが、うっすらと文字らしきものは見えました。どれくらい以前なんでしょう。



興味深かったのは、これらに記されている字の変遷。漢字は、絵文字のようなものから枝葉がついたり外れたりして形づくられているのは言うまでもない歴史ですが、こうして見るとおもしろいですね。きちんと意味を為している。



隣に展示されていたのは、秦の始皇帝時代に使われていたという銅版。

解説では「紀元前221年」とありますから、いまから2300年近く前のもの。よく現在まで残されていたなとびっくりしますが、これに命令を記したものが、帝の詔勅となっていたという。



お、こちらは文字が見えます。帝や縣、詔、などでしょうか。皇帝に関係のありそうな文字。


そして、反対側にあったのがこの巨大な円形のスクリーン。最初は、美しい模様がずっと流されていたのですが…


お国での、四季にまつわる節気が水墨画とともに流れます。日本の二十四節気と同じくするものもたくさんあるのに驚きます。これは美しいもの。風情があります。

10分くらい、ぼけ〜っと眺めていました。



これはすごい。高さは3mくらいありましょうか。実にたまらん色合いの青銅器です。

お国の四川省・三星堆(さんせいたい)遺跡(約4500〜2900年前)から出土したという、青銅神樹のレプリカ、だとのこと。神霊が宿る神聖なご神体で、実物は国外持ち出しが堅く禁じられているほどの宝物だとのこと。




4500〜2900年前のもの、と作られた時代の幅はかなりだとはいえ、これは見事なものです。




さすがにこのあたりは中国です。遥か昔から、すぐれた文明が繁栄していたあかし。すごいものを拝見出来ました。


さて、ここで2階へと上がります。スロープには中日友好の歴史を辿るという、これまた立派な木彫りのオブジェが並んでいます。


遣唐使として唐の国に渡り、時の皇帝・玄宗(712-756)に仕えるものの、帰国を果たせず客死した、阿倍仲麻呂(698-770)。


幾多の航海の困難を乗り越え、仏法を伝来するために来日した鑑真和上(688?-763)。



そして、遣唐使の一員として、唐の国に密教を学んだ若き日の弘法大師・空海(774-835)。帰国後に真言宗を開いたことで知られています。



そして、鉄腕アトムと孫悟空の取り合わせ!


というように、お国と日本との長い歴史で登場する、さまざまな偉人たちがずらり、なのですが、この後、なんとこれ偶然なことか、と腰を抜かしそうになる一場面に出くわすのでした


次回に続きます。
今日はこんなところです。