「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」その95〜5月14日編⑤ブルーオーシャンドーム 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算11回目となった5月14日(水)の訪問記をお送りしています。



ガンダムやパソナ、よしもとパビリオンがランドマークの大屋根リングの右上付近。


西ゲートへつながる広い通路に面し、水に浮かぶかのような白亜の「ブルーオーシャンドーム」を観覧しています。




3連のドームが会場内でも目立つこのパビリオンですが、内部に入りますと骨組みの整然さにも見入ってしまいます。これについての詳しい解説がありました。気になりますので、ちょっと拝見して行くことにします。


入り口のある最初の、このドームを支えるのは竹材。メインホールはカーボンファイバー。そして最後はなんと、紙管が骨組みになっているというのです。


なるほど、会期終了後のリサイクルが可能かどうかで、資材は選ばれている。さらに、仮設建設で軽量なゆえに杭も不要、という。

海洋環境をテーマにするあたり、環境問題には大変な考慮がされていることがわかります。



そのうち、竹を資材にした骨組みの時系列。さすが、きれいに割れるのだなと感心します。


外膜を取り付ける直前。実に美しいもの。




カーボンファイバーを用いたメインホールの建築様子。詳しくはないのですが、近年では確か航空機などにも活用されていると耳にした記憶があります。


軽いのに丈夫というのは、建築界ではまさに革命的なことなのでしょうね。


このパビリオン、閉幕後にはモルディブのリゾート施設として再利用も決まっているそう。さすがに、この時代に開催される万博ならではです。見に行きたいですね、リゾートで!



さて、次に案内されたのはくだんのカーボンファイバーを利用した、メインホール。目を凝らしてみるのですが、これは細いもんやなあと感心します。



メインホールは150人くらいは収容出来そうなほどの広く、大きなもの。薄暗い館内に、地球の美しい姿から映像展示ははじまりました。



超高精細・巨大球体スクリーンで、まだ見ぬ海洋世界に没入する。

トンネルのような通路を抜けると
宇宙空間のような、漆黒のシアターへ。
高精細のLEDスクリーンに映し出されるのは、
青く輝く水の惑星・地球そのもの。



いのちの誕生から、躍動する魚の群れ、サンゴ礁の豊かな生態系、未知の深海生物、そして海中を侵していくプラスチックごみまで。


無数のいのちがさざめく「海」に没入し、環境の汚染に身を震わせるはじめての映像体験を。パビリオン公式サイトより。




見せ方がうまいなと感じたのは、美しい海の自然一辺倒ではなく、いわば負の課題をクローズアップしていること。


海洋汚染、殊にプラスチックごみの深刻な問題についてが、印象的でした。






たくさんの種類の生物が存在し、地球の命運をも左右する海洋。ただ、その環境を美しく保つのか、破壊するのかは人類のみ。



映像からさまざまイメージさせる趣意のように感じたのですが、その意はまるで突き刺さるかのようでした。



最後のドーム(骨組みが紙管)。こちらでは専門家の方の解説。環境問題はひとごとではなく、自分に降りかかることだ、と繰り返されていたことが衝撃的でした。


おおげさかも知れませんが、展示を通じて、万博という催事の大元とはなにか、ということを痛感した次第でした。単に楽しむだけではなく、観たもの聴いたものに対して、少しでも問題意識を持って考えること。大事なことです。


次回に続きます。

今日はこんなところです。