みなさんこんにちは。今日の話題です。
現在では、北摂・千里ニュータウンの重要な足としての役割が注目される北急。今年3月には長年、終着駅だった「千里中央駅(大阪府豊中市)」から北へ約2km先の「箕面萱野駅(同箕面市)」までの延伸を果たします。以下、出典①。
北急が設立された時からの念願だったという、千里中央から箕面方面への延伸。万博を終え、半世紀以上の長い時間を経てのことでした。
ところで、千里で開催される万博の輸送に際しては「大阪市営地下鉄(現在のOsakaMetro)御堂筋線」が大阪市境を大きく越えることから、市営での延伸事業は難航。
その結果、別会社の北急が設立され、御堂筋線と相互乗り入れすることで、大阪市内中心部から万博会場までの直通運転が図られたのでした。これが「会場線」と呼ばれました。

これらについては、以前にシリーズで詳しく取り上げました。よろしければどうぞ↑2024(令和6)年1月11日アップ。
今回、報道公開されたというのは、現在の「千里中央駅」手前から東へ分岐し「中国自動車道」の一部に仮線を設け、「万国博中央口駅(同)」という、会場の真ん前に設置された駅に至るためだけに建設、使用されたトンネル遺構です。

出典より。手前が「千里中央駅」に至る未開業だった線路。まさにこの場所がそうです。
記事によると、廃止された「会場線」はいまだ約300mが残されていて、公開はそのうち分岐点側に当たる約140mの部分だった、とのこと。
想像している以上に、廃線跡は遺されていたのですね。



折しも、この報道公開は来春に迫った「2025年大阪・関西万博」開催の機運を高める目的、だとのこと。
半世紀以上の年月を経ての、大阪での再びの万博開催が迫っていますが、この令和の時代にわざわざ行われる世界的なイベント。
さまざまな意見がありますが、今回の万博は果たしてどのような記憶、そして遺産を遺すことになるのか。ふと感じます。
今日はこんなところです。
(出典①「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」千里ニュータウン情報館 2023年9月5日〜10月27日開催 展示より)