今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。

富山周辺の日帰り乗り鉄旅もいよいよ大詰め。帰路の新幹線までに残り少ない時間を「富山地方鉄道(富山地鉄)」に乗り鉄しています。
ターミナルの「電鉄富山駅」から乗り込んだ各駅停車で、下車したのは「寺田駅(富山県中新川郡立山町)」という駅でした。
寺田は、電鉄富山からわずか20分弱でした。富山湾に注ぐ「常願寺川(じょうがんじがわ)」を越えた、富山平野のただ中にあるところ。距離でいうと富山駅からはだいたい、10kmほどでしょうか。グーグル地図より。

構内の様子。奥に黒部や宇奈月温泉へ向かう「本線」と、手前に「立山線」が分岐する駅、ということで規模は大きいです。数少ない特急列車も停車するという、地鉄でも拠点駅に当たります。
レトロな駅構内にはいろいろと気になるものが点在しているのですが、ひとまず改札を出ることにします。

改札を抜けて駅舎内。委託なのでしょうか、女性の駅員さんが居られましたが、なんとも雰囲気のある設えに感嘆します。



木の温もりというものは、こういった情景でさらに映えるものだと感じます。昭和時代に引き戻されたよう。



4時を示す時計の下には、雪を被った立山連峰を背景に「元京阪特急10030形」がこの駅に入線する写真。実に絵になります。
そう、先日記事でも触れましたが、富山地鉄に初乗りするに当たって、楽しみにしていたのが京阪電車好きとしては、まさにこの「10030形」との再会。ここまでまだ出くわしていません。


駅舎外に出て来ました。やはり、存在感ある建物です。1931(昭和6)年8月、路線開業時からのものだとのこと。

傾いて来た陽射しの中にセミが鳴く声が響きわたるのみの、なんとも言えぬ閑静な周辺。
夏の終わりのひとときを肌で感じられるのが、なんとも贅沢な気分です。少し周りを歩いてみます。


訪問したのは、先ほども触れたように夏の終わりだったのですが。実ったイガグリが早くも秋の訪れを告げるかのようでした。

今日はこんなところです。