今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。


ただいま「敦賀駅(福井県敦賀市)」。
大阪から「特急サンダーバード」で到着し、直上のホームから発着する「北陸新幹線 つるぎ」に乗り換えをする、というさなかです。
1階の在来線特急専用ホームから、2階の乗り換え改札があるコンコースに上がって来ました。さすがに高架駅、眺めは抜群です。

さて、新幹線と在来線特急とを上下のみの移動で乗り換え出来るというこの敦賀駅です。
そのルートを辿っています。1階の31番線に到着した「サンダーバード」から、2階の乗り換えコンコースに上がって来たところ。

少し歩きますと、縦に長い駅舎の中間当たりに設けられているのが、新幹線と在来線との乗り換え改札。右に折れると、東口。山側にあるので「やまなみ口」と呼ぶそうです。


驚いたのはここに置かれている自動改札の数!なんと、21台もあるのだとのこと。
あらたに乗り換えを要することになった、新幹線・在来線間の乗り換えを少しでもスムーズにさせるためだというのですが。これはすごい。

改札から、コンコースの在来線側を向く。
先ほどから目に留まっていた、床面の青色とオレンジで記された帯や矢印。
これも、新幹線から「サンダーバード」「しらさぎ」といった乗り換え列車への連絡をわかりやすく図示するためのものなのでした。

開業前の2024年1月18日に、一方通行だけの乗り換え試験として約900名(W7系新幹線1編成定員相当)の乗客役(JR職員)が参加した公開模擬訓練が行われ、敦賀着の新幹線つるぎから在来線特急しらさぎ、サンダーバードへと乗り換えた際に実際にかかる時間、導線などの確認が行われた。

その結果1階のホームに下りる2階のエスカレーター2か所のうち手前に参加者が集中して混雑が発生したことなどが原因で、乗客全員が乗り換えを完了するまで想定した最短乗り換え時間である8分を超える13分を要した。
JR西日本は混雑解消策として、2階コンコースでは床にサンダーバード用(青色)としらさぎ用(オレンジ)の2本のラインを新たに追加し、また1階の在来線特急出発用ホームである33番・34番のホームにおいてはサンダーバードとしらさぎの停車位置をおよそ60 mずらして乗客の導線を分散させることで、混雑の緩和を図ることになった。

「しらさぎ」を示すオレンジは「サンダーバード」のさらに奥へと進んでいて…
そういえば、先ほど見かけた大阪ゆきの「特急サンダーバード6号」。長いホームの中間から後よりで発車待ちをしていました。
「しらさぎ」(右側)を前方に停めて位置をずらすことで、動線を分けるとともに誤乗も防げる、という意図があるのですね。なるほど。


こちらも在来線側同様、実に広々とした空間が広がるコンコース。しかしながら、在来線側にあった駅ナカコンビニの類はいっさいありません。
乗り換えで急いで知らずに改札を入ってしまうと、食料や飲み物の調達に困りそうですが。


次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「フリー百科事典Wikipedia#敦賀駅_駅構造」)