暫定ながら、ついに完乗を果たしたJR東日本の全路線。その続編ということで、引き続き「キュンパス」を使い、北東北からあちこち寄り道しながら、帰阪の途に就こうという旅日記をお送りしています。

旅の第2日目(2024年3月12日)も時刻は2時半。ぼちぼちと、佳境に入って参りました。
土砂降りの大雨でも楽しめる乗り鉄をしようと上野駅からの京浜東北線を「王子駅(東京都北区)」で下車したところです。

JRの駅から、長いガードを東側に抜けました。
重厚な新幹線の高架の真下には「都電荒川線 王子駅前電停」がありました。
東京に唯一残った、名物の路面電車がこの駅を経由しています。これに乗りたかったんです。

反対側のホームに「早稲田ゆき(同新宿区)」が到着。白地に緑帯が爽やかな印象の車両です。
さて、この駅をはさんだ荒川線ですが、実に路面電車らしいといいますか、トリッキーな配線になっています。

電停を発車。新幹線高架の支柱をかすめるように進み、信号待ちのために停車。

しばらくして信号が変わると、左に急カーブ。この先は「国道122号線」が走っています。


電停を出て直角に左折しつつ、自動車とともに走る併用軌道に入るというのが、この駅周辺。
先ほど通って来た、JR線の真下をくぐり抜けて行くという区間ですが、鉄道数多しといえど、こんなすごい曲がり方は路面電車にしか出来ない芸当です。実に見ごたえがあります。

電停をはさみ反対方向はというと、自動車が入れない電車だけが走る専用軌道に変わります。

さて、待つことしばし。
「三ノ輪橋ゆき(同荒川区)」ゆきが入って来ました。結構な降車があったのですが、沿線のみなさんにとっては、地元の気軽な足なのだろうと感じる光景です。

一両編成の電車は、先ほどの京浜東北線より混んでいました。最前部に乗り込みます。

いや、ここからの眺めは良いに違いない。
それに加えて運転士さんのハンドルさばきに、小気味よい喚呼の声。乗れて良かったです。

電車はほどなく発車。急カーブを家並みを縫うように身をくねらせ抜けて、直線に入ります。
今日はこんなところです。