みなさんこんにちは。前回からの続きです。
来月16日の「北陸新幹線 敦賀〜金沢間開業」と入れ替わり、長年親しまれた在来線特急が姿を消す、敦賀から先の「北陸本線」。
全国的にも稀少な「特急街道」を最後に味わいたいと、大阪発「特急サンダーバード」に乗り、昨年11月に石川・金沢周辺をさまざま日帰り乗り鉄した際の道中記をお送りしています。
時刻は早朝、6時25分。終日にわたり、多数運行されている大阪駅発「サンダーバード号」ですが、その始発に乗ろうというところです。
発車は6時半。入線から間もない列車を観察してみることにします。

「サンダーバード号」へ主に使用されているのは、専用の「683系」というこの車両。
デビューは2001(平成13)年春だというので、車齢は20年を超えるもの。最近になって内外装のリニューアルが施されました。
その際から登場したエンブレムがかっこいい!

ところで、列車名の「サンダーバード」は直訳すると「雷・鳥」。すなわち前身の「雷鳥号」から来ているもの、と思っていたのですが。
JR西日本の公式説明によれば、「サンダーバード」 (Thunder bird) は、アメリカ先住民族のスー族に伝わる神話に登場する雷光と雨を起こす巨大なワシに似た空想上の鳥であり、これに由来して命名されたものとしている。出典①。
とのこと。ライチョウではなく、ワシだとは。これははじめて知りました。直訳とはありそうな由来ですが、そうなると安直ですね(汗)

人気が高いこの車系の大きな特徴のひとつは、屋根上にもありましょうか。なにやら、複雑そうな機械や配線が入り組んで据え付けられています。大阪で普段乗る電車では、見ないもの。
「サンダーバード号」が走る「北陸本線」は電化方式が交流ですが、それに対して、京阪神エリアの各路線では直流。グーグル地図より。
本来であれば、それぞれの電化方式に合わせた専用車両を用いるのですが、それらエリアを跨ぐ長距離列車のこの車両には、双方を走れる設備が備わっています。「交直流電車」です。
ここでの交流・直流の境界(デッドセクション)は、これから先、通る「敦賀駅(福井県敦賀市)」から金沢方向へ数kmの地点。
県の嶺南・嶺北を分かつ「北陸トンネル(延長13,870m)」の敦賀方に設けられていて、走行しながら電源方式を変換します。
交流、直流電化と別れているのは、それぞれに列車の運行本数や、地域に合わせた要件などが存在するためですが、この類の電車というのも近年、かなり数を減らしてしまいました。
それも「サンダーバード号」が稀少なゆえんになりましょうか。
ところでいま居る、この大阪駅11番線。
隣の10番線ともども、北陸方面などへ向かう長距離列車が発着するホームだということを、先日の記事でも触れました。
それを思い出して、手元に撮りためていた写真をひっくり返していますと、なんとも懐かしいものを見つけましたので、早速話しを逸れてみなさんと見てみようかと思います。
くだんの11番線。駅の大屋根はおろか「サンダーバード号」は影も形もない時代。ただ前身の「雷鳥号」が発車していたこともあり、北陸方面の観光案内がびっしりなされていました。
これを眺めるだけでも、旅情があったもの。
これが引退したのは、2010(平成22)年11月。その直前に乗り鉄していました。こちらもどうぞ↑
さらに、思い出は次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「フリー百科事典Wikipedia#サンダーバード(列車)」)