企画展「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」千里ニュータウンを訪れる〜その32 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。1970(昭和45)年開催の「大阪万博」で活躍した、万博を巡る千里の鉄道を中心にした交通機関についての企画展「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」訪問記をお送りしています。


今回の企画展展示の主題、千里丘陵で開催された先の「大阪万博」会場に直結していた「北大阪急行電鉄(北急)〜地下鉄(現在のOsakaMetro)御堂筋線」ルートについて、会場の南千里をいったん離れて項を進めています。



会期中に約2000万人以上を運んだという、このメインルート。企画展での写真展示とともに、新大阪駅から実際にこの万博会場へのルートを辿り、引き続きあれこれと掘り下げてみようと思います。



万博会場はもう目の前に迫った、北急と「阪急千里線」とが交差していたのは、現在は「山田駅(大阪府吹田市)」が設けられている地点。出典①。



前回記事で取り上げたこのショット。果たして現在の様子はどのようになっているのか、ということを探りに、またも寄り道です。出典②。




では、企画展会場が目の前の「南千里駅(大阪府吹田市)」を出発。現地に向かいます。



「山田駅(同)」は北にわずかひと駅。ニュータウンの南端から、中央付近に移動することになります。地図では、やはりびっしりと民家や団地が建て込んでいるように見えるのですが…



高架線でカーブを取りますと、すぐにトンネルへ入るではないですか。

「千里トンネル」と呼ばれる、阪急では唯一の山岳トンネルです。長さは460m。


この真上には「千里南公園」があるそうですが構造を観察する限り、四角い箱型の駆体は地下鉄のそれと同じもの。

さらに、山を掘り進めたのではなく、真上から穴を掘削して駆体を作り、それを再び塞ぐ方法(開削工法、オープンカット工法とも)だったそう。興味深いですね。


トンネルを抜けると、今度は鬱蒼とした竹林の中を進みます。開発から60年以上経過した千里という土地にも、このように丘陵の面影が残されているのだなと感じるものです。


直線区間に入ると、早くも「山田駅」に到着。正面のモノレール高架と、その向こうのガスタンクが目印の駅です。




さて、前回記事でも触れましたが、ここで東西方向に直交しているのは「大阪モノレール」。


連日、取り上げています「北急会場線」と、千里中央から万博記念公園まではそのルートを辿るようにモノレールは延びており、数分の徒歩連絡で乗り換えが出来るようになっています。


それでは、感動?の出会いが繰り広げられた現場を目指して、まずは阪急の駅北側の「モノレール山田駅」に向かいます。



阪急系の商業施設が駅に隣接していて、雨でも濡れない互いの連絡通路をも兼ねています。
わたしも万博記念公園に足を運ぶ時には、いつもお世話になっています。



連絡通路北側にやって来ました。
この日は休日、さらに昼過ぎだったのですが、列車が途切れた合間なので人通りはまばら。

この奥が「大阪モノレール 山田駅」ですが、まずはそちらへは向かわず。



ここで、地上への階段を降ります。幾度も乗り降りしたことのある駅ですが、ここから外に出るのははじめてのこと。

千里中央のタワーマンションがよく見えます。



ここで「弘済院東(こうさいいんひがし)」という交差点に出ました。

モノレールが千里中央からやって来るところでしたが、その高架橋の向こうはくだんの「中国自動車道」と「府道大阪中央環状線」が掘割様に走っているところ。


このように辿って来ました。北が左。


奥に大阪ガスのガスタンク。掘割の中央には「中国道」と、両外側には「中環」。

そして、それをまたぐのが「阪急千里線」。



まさにここでした!


「中国道」上り線を借用していた北急。


現在では、そもそもの計画であったように、自動車がひっきりなしに通過して行きます。

かつては、万博会場の西端が眺められた場所。
現在は「万博記念公園」ですが、半世紀以上の長い時間経過の現れというのでしょうか。木々の繁り方が目に留まります。


しかし、モノレールの高架橋はあれど、想像以上にあまり変わっていないようにも感じます。

わくわく、驚きの定点観測でした。


ところで、このような便利な場所に位置する山田に万博当時には阪急の駅がなかったのはなぜに、ということも先日触れたところですが、これについてはひとまず、この足で万博記念公園に辿り着いて後に、取り上げることにいたします。出典③。


さて、「太陽の塔」が待ち構える「万国博会場」もとい「万博記念公園」までは、もう少し。



次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「千里ニュータウンマップ2018」千里ニュータウン再生連絡協議会発行 2018年3月)

(出典② 朝日大阪朝刊 2023年9月10日付け19面 大阪東部・河内面)

(出典③「鉄道模型フェスティバル2023」阪急うめだ本店 パネル展示)