企画展「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」千里ニュータウンを訪れる〜その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

1970(昭和45)年開催の「大阪万博」で活躍した、万博を巡る千里の鉄道を中心にした交通機関についての企画展「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」訪問記をお送りしています。



企画展が行われる最寄りの南千里駅(大阪府吹田市)に向かっているのですが、「千里ニュータウン」ど真ん中の目的地まで至るには、まず阪急電車に乗らねばなりません。



ということで「JRおおさか東線」で下車したのが「JR淡路駅(大阪市淀川区)」、というところまで前回の記事では述べてまいりました。



さて、この駅の北側(新大阪方)では、くだんの阪急電車と立体交差をしています。


この地点から西方向へ数百メートルのところに、阪急淡路駅。JRとの乗り換え駅になっています。わたしも乗り換えのために下車した次第です。グーグル地図より。




前回でも少し触れたのですが、JR高架をはるかにまたぐ、さながら要塞のような重厚な高架橋(JRがすでに高架なので、正確に言うと「高々架」になりましょうか)が駅北側にそびえています。




現在はJRをくぐっている阪急京都線・千里線が
逆に、JRを大きくまたぐ高架線に切り替えられることになるというもの。先取りして阪急淡路駅前にあった、連続立体高架化事業案内より。



淡路駅を含む、踏切の多い区間の京都線3.3kmと千里線3.8km、合計7.1kmにわたって立体交差化するものですが、近年の関西私鉄では例を見ないほどの大規模な工事になっていると言います。



その理由というのは、淡路駅の東西で京都線と千里線が平面交差していることです。北が左。


前者は名称の通り、大阪梅田(大阪市北区)から京都河原町(京都市下京区)までを結ぶ路線。都市間鉄道(インターアーバン)としての役割を果たすもの。



後者は、これから向かう「千里ニュータウン」の重要なアクセスのひとつで、北千里駅(大阪府吹田市)が終点。逆方向の大阪方(西方向)では「天神橋筋六丁目駅(天六、大阪市北区)」を経て「OsakaMetro堺筋線」と相互乗り入れ。



先ほどの鳥瞰図は古いものでしたので、現在の様子。京都・千里線両線に沿って、真新しい高架橋が建設されている様子がよくわかります。右はいま降り立った「JR淡路駅」。


拡大してみますとその複雑さ、工事の大規模さがさらにわかります。


別の日にJRの車窓から。京都・北千里方向を望んでみます。左側が千里線、駆体をはさんで京都線。


千里線の右側(南側)に沿っていた高架線が、地上の本線を乗り越し、その先は地上線路の真上につながる形になることがわかります。





いわゆる「直上施工方式」と呼ばれるもの。
高架線を建設するに当たり、線路脇に用地を確保出来ない時に使われる工法です。


そして左側の千里線に続き、地上の京都線を乗り越し。


このあたりでは、線路脇に用地が確保出来るために「別線施工方式」という工法になるよう。




鉄道の立体交差化では、こちらがメジャーです。しかし、車窓からでも大変な工事です。




他にも「仮線施工方式」という、空いたスペースに地上線路を移し、地上線の跡地に高架橋を建設する工法も使用されるようです。

まさに、現在の高架化工法を駆使した工事。


列車本数が多数設定されているこの2線が結節している、ということもさることながら、それぞれのみならず、京都線⇔千里線(さらに天六から先は「OsakaMetro堺筋線」へも)と、路線をまたいで運行される列車が終日にわたって運行されていることも、特徴です。


ダイヤが複雑なので趣味的には、大変興味深いものなのですが。




このように、文字にしてみるだけでも大変複雑な運行がなされていることが窺い知れますが、この区間の立体交差化工事は、踏切の除却のみならず、引きも切らずに通過する多数の列車。




さらにこの駅を介してそれらが平面交差するという、超過密ダイヤを解消するための目的が大ですが、2路線が交差するこの淡路駅を二層構造にするということが、工事に複雑さを増しているようです。




「JR淡路駅」ホームから見えるのは、京都・千里線が東方向から駅構内に進入、まさに合流しようとするところ。奥から千里線、手前は京都線。

乗り換えの利便性を確保するため、それぞれの上下線が3・4階部分に分かれるので、橋梁も二層構造にされています。


JR高架をまたぐ。手前が京都線、奥が千里線。



この先で、3・4階に分かれていた上下線が並ぶべく、高架橋の高さが均等になるよう。


その下を、頻繁に列車が通過するのが印象的です。これほど大規模な工事、久々に見ました。まだ、本題の阪急の駅にすらまだ行っていないのですが(笑)


次回に続きます。

今日はこんなところです。