「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記〜その78 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。



ただいま「観光特急 あをによし」で到着した「近鉄京都駅(京都市下京区)」。


奈良に折り返す便を見送った後に、さてどないしよかと思案しているところです。



「JR東海道新幹線 京都駅」の真下にあるこの駅ですが、特急以外の列車はその北側にある3、4ホームから発車しています。

頃合い良くというのでしょうか、14時41分発の「橿原神宮前ゆき(奈良県橿原市)急行」の発車時間が迫っていました。


せっかく京都に、それも普段では乗らない近鉄電車で来たので、いま少し足を延ばしたいのですが、一向に止みそうになさそうな雨。

残念ですが、京都はまた次回にゆっくりにということで、ひとまずこの急行に乗車することにします。



「あをによし」同様、都合、来た道のりを奈良方面へ折り返して行くことになるのですが、5分ほどで到着したのが「竹田駅(同伏見区)」。

しかし、あれ、近鉄電車なのになにか様子が違うような気がします。



駅名標の差異でした。こちらが本来の近鉄仕様。先ほどのものは、京都市地下鉄仕様。橿原神宮前にて。


竹田は「京都市地下鉄烏丸線(からすません)」が分岐する、南端の始発駅です。

もともとは「近鉄京都線」の駅として開業したものの、地下鉄開業後は両者が共用する形になり、駅設備の管理は京都市交通局が担っているためなのでした。グーグル地図より。


京都駅から竹田まで地下鉄が延伸して来たのは1988(昭和63)年6月のこと。それまでは小さな駅だったと言いますが、場所を移転した上で新築、加えて急行・準急の停車が追加されたという、大出世?を果たした駅です。

地下鉄の方も、北大路にあった車両基地をこちらに移転、一大拠点と化しました。ラッシュ時なのでしょうか、列車は出払っているのが気になります(汗)


そして「近鉄丹波橋駅(同)」に到着、ここで下車。


先日の記事でも触れましたが、伏見区の中央部にあるこの駅は、近鉄と京阪との接続駅です。



「あをによし」や「しまかぜ」と言った特急列車もすべて停車する「京都線」の中でも重要な基幹駅です。しかし、雨はやはり止まず。


近鉄電車の乗降客数は、39,963人(2022年11月8日調べ)と言いますから、繁華街の四条や三条などに次ぐような市内でもかなりの数です。ちなみに、2018年では46,900人。

終日、京阪電車へ乗り換える乗客の多い駅ですが、やはりコロナ禍の影響が数字に現れているよう。


ところでこの駅の、京阪電車への乗り換え案内表示。他社線に対してとは思えぬ、なんとも親切なものです。感心してしまいます。

府内の枚方や、大阪市内の淀屋橋までもだとは。乗り換えが多いことや、かつては相互乗り入れしていたという、歴史的な経緯もあるからでしょうか。これも気になります。



ホームに佇んでいますと、上下線ともに列車は引きも切らず。
やって来たのは、アルミ地に緑帯のこの車両。

先ほど述べた「京都市地下鉄烏丸線」の相互乗り入れのもの。赤マルーンの近鉄電車の中では異彩を放つようですが、色も形もまったく異なる車両を同じ路線で見比べられるというのは、なかなか愉しいものです。


さて、先ほどにも触れましたが、この駅は京阪電車への乗り換え駅です。



双方の駅が連絡通路で結ばれているのが航空写真からわかるのですが、住宅街や道路を一筋はさんでいるのが特徴的。もともとから、この一帯は古くからの住宅密集地です。

京阪電車の丹波橋駅は、一日の乗降客数42,522人(2019年)。こちらも特急以外の列車がすべて停まる、京都側の拠点駅のひとつです。



結局、ここで京阪特急に乗り換えることに。
三条や四条からやって来るので、すでに立ち客がいっぱい。枚方市でようやく座れるほどでした。まだ、夕方のラッシュでもないのですが。



おなじみの「京橋駅(大阪市都島区)」に戻って来たのは、夕方4時半過ぎになっていました。

京阪奈を巡る、大回りの旅はここでおしまい。



ところで、念願の乗車を果たせた「あをによし」の販売カウンターでゲット出来たのは、車内限定発売という「和ハンカチ(600円)」と「メタルキーホルダー(850円)」。

前者はヨメハンへおみやげしましたが、肌触りが良いとえらくよろこんでくれました。ありがたや。柄も美しいものでした。ご参考までに。


期間限定のお得なフリーきっぷでの、2日間にわたる旅の様子を、あちゃこちゃと寄り道ばかりしながらお送りして参りました。


もしまた再発売されたら、どこへ行こうかと思案してしまいます。行きたいところはたくさんです。

長駆、おつきあいくださりありがとうございました。このシリーズはこんなところです。