「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記〜その64 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。




旅は第2日目(2023年6月14日)。
大阪・奈良を分かつ、標高642mの「生駒山(いこまやま)」の緑豊かな山上を後にして「生駒ケーブル」で奈良側の拠点「生駒駅(奈良県生駒市)」に戻って来ました。

大阪難波方面へ頻発する快速急行や急行では、わずか20分ほど。昭和30年代から大阪都心の一大ベッドタウンとなっている、生駒市の玄関口です。


さて、時刻は1時を回ろうかというところ。
今日は昼前に大阪を出発したゆっくりとした乗り鉄ですが、時間はたっぷりあります。

ひとまず「奈良線」の改札を入りましょう。
ラッシュの時間帯ではないので、ゆったりとした雰囲気です。


ところでこの「奈良線」ホームの北隣(左側)には「けいはんな線」のそれが並んでいます。



混雑著しい「奈良線」のバイパス路線の役割を期待され、1986(昭和61)年10月に「東大阪線」として開業した路線です。

大阪都心や、大阪湾岸のベイエリアへ直通する「OsakaMetro中央線」と相互乗り入れをしています。「けいはんな線」ホームより。


ちょうど乗り入れ先の「コスモスクエアゆき(大阪市住之江区)」が入って来ました。

ただしこれは近鉄車両ではなく「OsakaMetro車両」。色も形もまったく異なるデザインのものが府県境を越えてやって来るというのは、趣味的にはなかなか興味深いものがあります。



正面の顔が少し傾いたこの車両は「24系」。


「中央線」「けいはんな線」では1991(平成3)年6月にデビューし、以降、30年以上活躍する主力車両。「御堂筋線」や「谷町線」などでも色違いの同じ形式が幅広い勢力を誇っています。いつもお世話になっている電車です。


https://youtu.be/GBPq3eYTxhA?si=LN8A4bSDP3BXbxFz 


しかしながら、先日に「OsakaMetro」の公式ユーチューブチャンネル(2023年11月9日アップ)をたまたま視聴していましたら、今年度中にこの「24系」すべての編成が「中央線」から姿を消すというくだりが(1:05〜)。




以前にも取り上げたことがありましたが、この「中央線」は「2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)」会場に直接乗り入れる、唯一の鉄道になることが決まっています。コスモスクエアにて。



その代替に、急速に数を増やしているのがこの「30000A系」。



そして、宇宙船を思わせるような「400系」。
6月に劇的なデビューを果たした新型車両です。万博開幕までに「中央線」車両の顔ぶれをすべて、この2種類の新型車両に置き換えてしまうというのです。「KTVニュース(関西テレビ、フジテレビ系列)」2023年6月24日放送より。


ただ、くだんの万博が予定通りに開催されるかは別にして、ですが…失礼しました(汗)




この置き換えで姿を消すのは「24系」と、この「20系(1984年デビュー)」。角々したデザインがいかにも地下鉄っぽさを滲ませます。荒本、生駒にて。


今日の我が国の鉄道車両では当たり前になっている「VVVFインバータ制御」という、新技術の交流電動機を用いたモーター方式を国内ではじめて本格的に採用したということで、実はその方面では非常に高名な車両でもあります。



専門的な話しはともかく、30年や40年近くにわたって活躍して来た、路線の顔と言える車両。わたしなどは地元電車ですし、子どもの頃から見慣れ乗り慣れている電車でもありますので。東生駒〜生駒間、奈良線と併走。



そういった意味で「中央線」もまさに過渡期に差し掛かっているのだなと、感慨に耽ってしまいます。


ちなみに「24系」は、他の路線への移籍がすでに進められているとのこと。「OsakaMetro」というとこの形式がパッと浮かぶほどですから、個人的には、末永い活躍を願いたいものです。



次回に続きます。

今日はこんなところです。