みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「オリックス・バファローズvs阪神タイガース」の顔合わせで、59年振りに実現した関西プロ野球球団同士の日本シリーズ。
その名も「なんば線シリーズ」に湧く、阪神電車に乗車した先日の様子をお送りしています。

梅田から「ジェットカー」に乗って15分ほど。「尼崎駅(兵庫県尼崎市)」にやって来ました。くだんの「なんば線」が分岐する駅です。

「阪神本線」と「阪神なんば線」が接続するこの駅の見どころのひとつは、駅の神戸方でしょうか。引き上げ線があるがゆえに、実に複雑に入り組んだポイントです。

中央奥へと延びているのが、神戸方面へ向かう本線。それに対して、さまざまな方向へとポイントが結節しています。
ちょうど、引き上げ線に停まっていた列車が動きはじめたのですが、どこへ行くのか。

ん?こっちへは来ないのか。

下り本線を堂々とまたいで、南側に続く引き上げ線へと入って行きました。
このようなポイントをさらに複雑にしているのが、駅の大阪寄りにある「尼崎車庫」。これに入庫するもののようでした。楽しい〜
さて、梅田から乗って来た最古参「ジェットカー」とはここでお別れ。数少なくなった「青胴車」とも呼ばれる車両ですので、機会があればもう少し乗ってみたいものです。


ここでしばし、阪神とオリックスとの「なんば線シリーズ」掲出の車両を観察することにします。

ところでこの駅では終日にわたって、上下線ともに列車のトリッキーな接続がなされています。その様子を見てみましょう。

まず5番線に「各駅停車」が到着。
先ほどのものとは異なりますが、こちらも各駅停車専用の高加速・高減速性能を持つ「ジェットカー」です。
引き続いて、大阪梅田からこの駅止まりの急行が6番線に到着。


引き続いて、4番線に「快速急行 神戸三宮ゆき」が到着。
「なんば線」を介して「近鉄奈良線」からやって来た近鉄車両ですが、5番線の各駅停車と6番線の急行は、これに接続。
神戸三宮へ向けて、快速急行が発車したのを追って各駅停車も発車。実に絶妙な接続です。
その後。「なんば線」から「区間準急」が4番線に到着。それと同じくして、5番線に大阪梅田からの「特急」も入線。山陽車両です。
山陽姫路まで走る、阪神・山陽の看板列車「直通特急」…だと思ったのですが、これ「特急 須磨浦公園ゆき(神戸市須磨区)」です。
普段「須磨浦公園ゆき」として運転されているのは、原則として阪神車両。おそらくは相互乗り入れしているゆえ、車両の走行距離を調整するため山陽車両が使用されているのでしょう。

私鉄の相互乗り入れが珍しい関西ですので、これはなかなか、興味深いものが見られました。
さらに、次回に続きます。
今日はこんなところです。