「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記2023〜その30 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。


旅の第1日目(2023年6月13日)。

大阪を早朝に発ち、三重・四日市周辺の鉄道をぶらぶら巡るという行程になりました。



「近鉄富田駅(とみだえき、三重県四日市市)」で途中下車。四日市からは急行で名古屋方面にひと駅、5分ほどのところ。
四日市と桑名の中間に当たる交通の要衝です。



この「近鉄富田駅」に乗り入れている「三岐鉄道三岐線(さんぎせん)」について、あれこれと取り上げています。

会社は異なるものの、改札は共用。
近鉄の名古屋方面とは、平行移動で乗り換えが出来るという、便利な構造です。


三岐線の車両は現在、すべて「元・西武鉄道」で活躍していたものに統一されています。

次に発車を待っていたのは、西武時代に「401系」と呼ばれた、この四角い顔つきが特徴の車両でした。


では、この「401系」という車両について、西武時代の様子を少し探ってみることにします。

出典は手元にある「カラーブックス506日本の私鉄2 西武」(西尾恵介・井上広一共著 保育社刊・発行 昭和55年7月5日初版)より。


おお!外観はほとんど変わっていませんね。

正面腰下の尾灯(テールライト)を囲むように銀色の板があるのも目にとまりますが、これはステンレス製で、デザインのひとつ。


客用扉も、ステンレス地肌が剥き出しのまま。車両の印象というものは、こうしたことで大きく違って来るのだなと感じます。

もともと旧型の器具を搭載していた車両だったそうですが、その車体を流用し、1978(昭和53)年から2年あまりにかけて大規模に更新させ、冷房化などを施したものだそうです。


ところで、この「401系」という車両。
この書籍を買い与えて貰った幼少の頃、よ〜く似ているなあ、と感じたものがありまして…



それが、この「国鉄101系」車両なのでした。
地元路線のみならず、関西ではそれこそあちこちで見かけて乗ったりしたので、実に身近な存在。大人になって見比べてみると、違いは結構ありますが💦

昭和の終わりから平成がはじまった頃のこと。いまとなっては、懐かしいですが…出典①。


「私鉄にも101系があるんか!」などと、ひとりで密かに感動?したことを思い出します💦

そうなると、いつかは乗ってみたいなと思っていたのですが、結局、西武時代にはお目にかかれず乗れず終いになってしまったのでした。


そういったことで、ここで思わぬ出会いが果たせたのはうれしい瞬間なのでした。

車体の塗装が黄色基調なのは、西武も三岐線も共通の「偶然の一致」です。



加えて述べますと、現在、三岐線で運用されている「元・西武鉄道」の車両は三種類。丹生川にて。2010(平成12)年8月、ブログ主撮影。

会社としては、同じ鉄道会社の車両でラインナップが統一出来るとなるのならば、メンテナンスの点で大きなメリットがあるのでしょうね。予備部品を確保することも出来るでしょうし…



さらに、姿を消した往年の車両がいまでも他社に移籍し、それも複数の形式が揃って現役だという珍しさ。趣味的にはたまらぬものです。

この「401系」という車両は、地方鉄道にすると大変重宝される存在だったようで、西武鉄道で廃車された後、三岐線を含めて三社に移籍が行われたそうです。



滋賀・湖東の「近江鉄道」もそのひとつです。短い編成が組めて、車体や車両器具も高性能なもの。さらに、冷房化されていることもそういった理由になっているといいます。

近江八幡(滋賀県近江八幡市)にて。2017(平成29)年6月、ブログ主撮影。



「近江鉄道」の場合は、会社自体が西武グループだということもあるのでしょうが、首都圏の鉄道にはあまり馴染みのないようなわたしにとっては、往年の活躍を垣間見れたかのようで。

そういった視点からというのも、実に愉しくなるものです。彦根(同彦根市)にて。



近江鉄道にも、また乗り鉄しに行きたいです。行きたいところばかりです(笑)

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「フリー百科事典Wikipedia#国鉄101系電車」)