「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記2023〜その11 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさまこんにちは。前回からの続きです。



今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。

旅の第1日目(2023年6月13日)。
「近鉄四日市駅(三重県四日市市)」高架下に乗り入れている「四日市あすなろう鉄道 あすなろう四日市駅」をあれこれ探索しています。


絶滅危惧種と言える「ナローゲージ」という、軌道幅が762mmの小規模な規格の鉄道。小柄な車体ながら、鮮やかな緑の塗装がフレッシュな印象。「なろうグリーン」と呼ぶそうです。



行き先表示は、これまた懐かしい板式。
デザインも明るくて秀逸なものですね。



この「260系」という車両自体は「四日市あすなろう鉄道」の前身、近鉄時代からのもの。

デビューは1982(昭和57)年6月とのことですが、旧型車両の中に、この新型車両が導入されたインパクトは相当だったようです。出典①。


運営会社が変わるに当たり、車両内外には大規模なリニューアルがなされたとのこと。
それでは早速「内部ゆき」車内の様子を観察してみたいと思います。

路線の大半ではワンマン運転。扉も大きく広く、バリアフリー対応。近代的な設えです。



運転室。中央に運転台が設けられており、大型の一面ガラスも加わって、実に視界が広く、明るい印象を受けます。

運転器具の配置もゆったりしているよう。一般的な近鉄電車のそれとも似ています。



3両編成の車内も、実に明るい雰囲気。

1人掛け固定式のクロスシート(運転室の方向へ向かって座る座席)。これ、実にゆったり座れるものでしたが、手すりがかわいらしい。


路線自体は短い鉄道ですが、居住性という点ではグレードはかなりのものだと感じます。

きれいな設えの方がもちろん良いでしょうし、これならば進んで乗りたくなります(マイカー文化が発達している東海地方であって、という点も大でしょうか)。


ところで、気になっていたのは「こにゅうどうくん」が映る、この「シースルー列車」という愛称板。車内を探索していますと…


床面の一部がガラス張りになっているという!

暗いのでよく見えなかったのですが、目を凝らすと台車やモーターの様子が丸見えです。これはおもしろい。


そうこうしている間に、左隣の9番線にも列車が到着。通勤・通学のお客さんが急ぎ改札へ向かって行きます。

日中はそれぞれが30分おきの運行だというので、このように並ぶのは朝だけだそうです。貴重なショットでした。



後に到着したものの、先発はこちらだということ。早速、乗り込むことにします。



列車の行き先は「西日野駅」。

2つ目の「日永駅」から分岐する、たった一駅だけの支線「八王子線」の列車でした。


先日の記事でも触れましたが、この路線両駅に「八王子」という名前がありません。

そのあたりも、現地でいろいろと探ってみることにしたいと思います。グーグル地図より。



この行き先板のデザインも、実にいいですね。グッズがあれば、ぜひ買い求めたいくらい。

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「ヤマケイハンドブック13 近鉄」廣田尚敬写真・吉川文夫写真・山と溪谷社発行 1984年7月)