春の箱根と小田原へ!念願の家族旅行記2023〜その30 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。




今年3月半ばに、家族で箱根・小田原を旅した道中記を先日からお送りしています。

旅は第2日目(2023年3月11日)。
芦ノ湖を南から北へ縦貫し「桃源台港(神奈川県足柄下郡箱根町)」に到着しました。



しかし、乗り継ごうとしていた「箱根ロープウェイ」が、機械故障のために運休。出典①。



さてはて、代替ルートでどのように進もうかと思案した結果。「桃源台港」から近い、伊豆箱根バスの「湖尻(こじり)」という停留所にやって来た…というところでした。

次に向かおうとしているのは、桃源台からロープウェイで二駅目の「大涌谷」です。


噴煙と硫黄が一帯に立ち込めるという、活火山の中に入れる貴重な場所だというので、今回の旅ではぜひに訪れたかったところなのでした。出典②。


ここ「湖尻」バス停から「小田原駅ゆき」の伊豆箱根バスに乗れば、大涌谷を経由することがわかったので、急ぎ移動して来たのですが…



バス停には、わたしたちのように海賊船からロープウェイに乗り継げなかったであろう人々の行列。さらに、車内は混み合っている様子。

「これ以上乗れません!次にお乗りください!」という、運転士さんのアナウンス。たくさんの乗客を乗せて、発車して行ってしまいました。ああ…次を待つしかありません。



幸いにもこの時間帯ですと、30分待てば次便がやって来ますので、これに乗れさえすれば。13時48分発です。



列に並んでいますと、お、やって来ました。


しかし、これは「箱根園」ゆき。
「小田原駅」から、目的地の「大涌谷」を経由してやって来たものですので、乗れません。


バス停の路線案内を眺めていましたら、その「箱根園」は、ここからほどないところ。

芦ノ湖の南端「元箱根港」からの方が、多くの系統が乗り入れていることがわかります。
ただ、これは「伊豆箱根バス」の路線網です。


帰阪後に「箱根園」のホームページを覗いてみますと、ここに「プリンスホテル」も入居している、芦ノ湖の中間に位置する一大レジャー施設だということがわかりました。



「箱根園」は「芦ノ湖遊覧船」の発着地点にもなっているようで、元箱根や箱根関所に向けて発着しています。これは気づきませんでした。



加えて、先ほど海賊船から見つけた「駒ヶ岳ロープウェイ」も、地上では「箱根園」に発着しているのだとのこと。

そうなるとこのあたり、箱根観光の中心地になるではないか!と思うのですが…



「箱根登山バス」の路線案内を確かめてみますと、あれ…様子が違います。「箱根園」経由の路線はわずか、ひとつのみ。公式サイトより。

「箱根園」を発着しているのは「バスタ新宿」から御殿場を経て「箱根小田急山のホテル」に至る「小田急ハイウェイバス」のみだという。


「登山電車・登山バス・箱根ロープウェイ・ケーブルカー・海賊船」などは小田急系列「伊豆箱根バス・遊覧船・箱根園」などは西武系列。箱根では、これらの系列が競合関係にあることの現れです。



目と鼻の先の「桃源台」を伊豆箱根バスは一切素通りし、対する「湖尻」には箱根登山バスはほぼ来ない(1日2往復)ことに、これで合点が行きます。

いままさにわたしたちがバスを待つここ「湖尻」は、西武系列の伊豆箱根バスや、芦ノ湖遊覧船の拠点に当たるところ。どおりで立派な建物だな、と感じるのですが…


ところが、建物にはこのような張り紙がなされているではないですか。遊覧船の寄港は当面の間休業・運休。


「目と鼻の先」と先ほど触れましたが、ここ「湖尻港」と「桃源台港」とは、相当ゆっくり歩いても10分もかかりません。一部加工。

おそらくはですが、海賊船からロープウェイ、その先にケーブルカーや登山電車、さらに登山バスにも接続する「桃源台」の方が、交通の拠点としての役割を果たしているのでしょう。



待ち時間の間、ちびっ子次女を連れて湖畔を歩いてみたのですが、どうも閑散としています。

放置された桟橋や、スワンボートなどがもの悲しい雰囲気です。


箱根、さらに芦ノ湖という名所にせっかく施設があるのに、もったいないようにも感じるのですが、そのあたりさまざまな事情があるようです。意外な現実を垣間見たような気がします。

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「Tourist map箱根観光地図」箱根DMA発行)
(出典②「旅うらら 小田原・箱根ガイドMAP Vol.8」株式会社ルーツ発行 小田原市観光協会・箱根町企画観光部観光課・箱根DMA協力)