【完結】東大阪市民が巡る!NHK朝ドラ「舞いあがれ!」市内ロケ地を探索する〜その17 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




3月31日に最終回を迎えた、NHK朝ドラ「舞いあがれ!」。長崎・五島列島とおらが街・東大阪を舞台に、半年間に渡り放送された作品でした。




その劇中で登場した、市内の各地を市民はしくれのわたしが巡り、そのエピソードを回顧しようということを最後に行おうという企画。



最後にやって来たのは、市内中心部の「花園中央公園」でした。ヤフー地図より。


その東端「恩智川(おんちがわ)」の川沿いを、さらに進んでみます。北が下。



春爛漫の公園の散策。気持ち良さそうです。




さてこの遊歩道沿いには、桜並木の向こうに「近鉄電車 東花園検車区」があります。

見慣れた通勤電車に混じって2階建てビスタカーや、アーバンライナーの姿。これは、なかなか見応えあるところです。


ところでここからは主人公・岩倉舞役の福原遥さんが、朝ドラ前々作「ちむどんどん」の黒島結菜さんから、バトンタッチのセレモニーを受けた、本放送開始前のPR番組より。



舞を演じた、福原遥さんのクランクインがこの「恩智川」沿いの、遊歩道なのでした。



と仰るメイキング映像だったのですが、地元では知られた、桜と菜の花が楽しめる名所。えらいテンションが上がったのを思い出しました。

では、ここからは恒例の?場所探しです。



このあたりでしょうか。





このシーンは、子役たちの登場が終わった直後。航空工学を学ぶべく浪速大学への進学を控えた舞が、ここを歩くというものでした。2004(平成16)年4月の頃。



まさに希望に満ち溢れていた、18歳の若き舞。その様子は、春爛漫の桜並木という情景そのものだったように感じます。前途明るい未来を予感させる、印象に残っているシーンでした。


ところで、朝ドラの主人公と期せずして同郷の人間になれた訳ですが、この半年間、これまで味わったことのない、実に楽しい毎日でした。






ラグビー場で、ばらもん凧を揚げたんですね。



「市政だより」で「舞いあがれ!」をまとめると、このような感じになるんやなあ、なるほどなと感心した次第でした。簡潔明瞭です。





そして、舞の操縦する「かささぎ」が五島の空を舞った最終回。「長崎・福中港(モデルは五島福江港)」でその初飛行を見送る、たくさんの観衆の中に見つけたのは「トライくん」。


「トライくん」は、このシリーズでも幾度となく取り上げた、東大阪市のマスコットキャラクター。わたしにとっては、馴染みの存在です。




「トライくん」特製看板と、舞の親友・久留美(乃木坂46・山下美月さん)のツーショット。「舞いあがれ!」公式インスタグラムより。

劇中でも、さまざまな場面で主役級の存在感を見せてくれたことに、うれしい日々でした。


最後に。当作の主題になっていたひとつは、父・浩太(高橋克典さん)が営む「株式会社IWAKURA」で生産されていた「ねじ」でした。



いつの日か航空機に、自社で製造したねじを搭載させたい。そこからはじまった浩太の夢は、いつしかそれを、愛娘の舞が操縦させて空を飛ぶという、壮大なものに進化して行きました。


ところで、劇中で印象に残ったシーンは数ありましたが、個人的にはこの場面が、ことのほか印象深いものでした。

浪速大学を中退して、受験の難関を突破した航空学校への入学。座学課程を修めるため、その宮崎本校に向かう前日のシーン。第7週より。




このようなことを浩太は舞に語っていました。経営者として、苦労を重ねて来た浩太のこの言葉には、実に含蓄があります。


「舞いあがれ!」というドラマは、主人公の舞がまさにその言葉通り、忠実にそれを貫いた物語だったのだなと、わたしは感じました。





航空学校を無事に卒業するものの、リーマンショックの影響で内定は一年延期に。




浩太の急逝で、旅客機パイロットになるというその夢を自らの意思で断念するものの、高い技術で拵える家業の「ねじ」を通じてその可能性を知り、会社の再建に母・めぐみ(永作博美さん)と奔走。



さらにそれを自分だけの利益にせず、東大阪でさまざまな高い技術を持つ、町工場の可能性を世に知らしめることで、その恩恵をみなで享受しようと行動をする。


時間はかかったのでしょうが、さまざまなことに遭遇しても、一歩一歩前に進むことの大切さは、劇中の節目節目で描かれたことでした。

それらを積み重ねることで、パイロットになる夢を、さらに浩太の夢を叶えることにつながった。


父・浩太のように、同じ夢や希望を持つ人々をパイロットのように舵取りし、さらにそのつながりをさながら「ねじ」のように結節した舞。


「IWAKURA」の社内には、このスローガンが掲げられていました。



ねじを通じて繰り広げられた、さまざまな人々の、さまざまな思いや情熱。物語の大切な主訴というものは、これに凝縮されていたようにもわたしは感じます。


言うなれば「挫折と再生」と言うべき物語が、ものづくりの街・東大阪で展開されたことに、地元民のはしくれとして実に感慨深いものをひしひしと感じた、半年間でした。

「舞いあがれ!」直前の「おはよう関西」ラスト。東大阪を望む場面が映し出されたある日。



NHK大阪放送局は、大阪城の南西すぐ隣。そこから東大阪と生駒山をこのように望んだものですが、時折流れたこの光景、大好きでした。


そういったことで、自分が長年住む街が朝ドラの舞台になるという、実に貴重な経験でした。


ヒロイン・福原遥さんをはじめ、東大阪を舞台にした素晴らしい作品を届けてくださり、本当にありがとうございました。



地元民による「舞いあがれ!」をフィーチャーするシリーズ、これにて完結です。


お付き合いくださりありがとうございました。

今日はこんなところです。