NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第26週(最終週)「私たちの翼」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっていた作品です。


3月31日に最終回を迎えたこのドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを、第1週からお送りしていました。




いよいよ当週は、最終週(第26週)「私たちの翼」編。振り返り前・中編はこちら↑



読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2023(令和5)年3月26日付け 9面より。




舞台は現在を飛び越え、2026年になりました。主人公・梅津舞(福原遥さん)らが幾多の困難を克服しついに完成させた「空飛ぶクルマ」。


「かささぎ」と命名されたその飛行機は、祖母・祥子(高畑淳子さん)が東大阪から帰郷を望む、長崎・五島列島ではじめて就航することに。舞は、すでに40歳になっていました。




開発を共にした大学時代の人力飛行機サークルの先輩・刈谷(高杉真宙さん)から、初フライトのパイロットを託されたのは、もちろん舞。

夢だった旅客機パイロットの内定を辞退して、すでに17年もの年月が経過していました。



そして、祥子とともに五島へ帰郷することになった母・めぐみ(永作博美さん)。工場が個人企業の頃から、長らく会社を支えた結城(葵楊さん)に、ようやく社長職を託せることに。



そして、めぐみが社長を退く日を迎えます。舞や、長男の悠人(関ジャニ∞・横山裕さん)から労われるのですが…

人を褒めることを決してしない、悠人からのこの言葉。めぐみも、感無量のようです。



祖母・祥子も、身体に不調を来して以来、めぐみの説得で故郷の長崎・五島列島を離れ、東大阪で過ごすことすでに8年。




社長を辞しためぐみとふたりで暮らせる目処がついたことで、祥子はようやく、五島へ帰ることが出来るのでした。第24週より。


そして、舞と夫・貴司(赤楚衛二さん)のひとり娘・歩も成長して10歳、小学3年生に。




なんと、舞の小学3年生時代を演じた浅田芭路さんが、その歩役で再登場。



そして、迎えた翌2027年1月31日。
めぐみとあたらしい生活をはじめるべく、祥子は五島に帰って来ました。実に9年振りの帰郷です。



祥子さん、感慨無量の様子。後ろ髪引かれる思いで、島を後にしていましたから…


さらにですが、舞が転地療養していた頃から親友だった、同い年の一太(若林元太さん)。

大阪の百貨店で働いていた百花(尾元祐菜さん)との間に設けた、長男の進君はその一太の幼少期を演じた、野原壱太さん。


なんともこれは、最終週ならではと言うのでしょうか、極めて丁寧に、登場人物の機微が描かれた主人公の子役時代(第1〜3週)で活躍したふたりを再び見られるとは、うれしいこと。



いま気づいたのですが、進君に歩ちゃんとは…ふたりで「進歩」になりますね。




そして、舞がパイロットを務めることになった「空飛ぶクルマ」こと「かささぎ」。


想像していたよりも、スマートなものです。
物語では4年先のことですから、きっとこのような乗り物が、もう誕生しているのでしょうね。



「福中港(モデルは五島福江港)」から、初飛行に乗り込むのは祥子と、訪問診療をする医師でした。仰るように、離島診療でこれが使えれば…画期的なことです。


開発を手掛けたベンチャー企業「アビキル」の本部では、菱崎重工の荒金(鶴見辰吾さん)。


舞とともに、企画会社「こんねくと」を立ち上げた御園(山口紗弥加さん)。



さらに結城と、ねじ職人を引退した笠巻(古舘寛治さん)らが見守ります。




そして、東大阪の「ラグビーカフェ ノーサイド」には、舞の兄・悠人(関ジャニ∞・横山裕さん)と、舞の親友・久留美(乃木坂46・山下美月さん)の一家がやって来ます。

結婚し、長崎に住むふたり。紗奈(夢香さん)という娘が生まれていました。


そして、舞と交流のある懐かしい面々が集結。初飛行の様子を、画面越しにさまざまな人々が見守ります。









航空工学を学ぶため、入学した浪速大学で運命的な出会いをした、人力飛行機。


舞のパイロット志願で、びわ湖を飛べたというかけがえない経験に、ともに青春のすべてをかけた人力飛行機サークル「なにわバードマン」の仲間たち。

左から、部長だった鶴田(足立英さん)・由良(吉谷彩子さん)・空山(新名基浩さん)・西浦(永田伊久也さん)・渥美(松尾鯉太郎さん)・佐伯(トラウデン都仁さん)・日下部(森田太鼓さん)。




人力飛行機パイロットを経験し、さらに空を飛ぶことに魅了された舞。旅客機パイロットになりたいと、強い希望を抱いて進んだ航空学校。



進む道や、答えはひとつではない。大切なことは、これからどう生きるのか。

思えばまるで、ここまでの舞の人生を物語っていたような、舞たちを担当した大河内教官(吉川晃司さん)の名言でした。


苦しみながらも互いに励まし、支え合ったその同期の仲間たち。

左から、柏木(Snow Man・目黒蓮さん)・水島(佐野弘樹さん)・倫子(山崎紘菜さん)・中澤(濱正悟さん)。



そして舞と同い年で、唯一ため口で話せた吉田(醍醐虎汰朗さん)。



思えば一度は、自らの意思でパイロットの夢を断念した舞。





家業の「株式会社IWAKURA」を母・めぐみと立て直した後、町工場の高い技術力の可能性を世に広げたいと、起業し興した「こんねくと」の事業に邁進。



その中で、巡り巡って摑んだパイロットの夢。







そして、ついに舞が操縦する「かささぎ」が空を舞います。「IWAKURA」のねじを載せて。





舞の夢が叶ったと同時に、舞が最も影響を受けた、いまは亡き父・浩太(高橋克典さん)が抱き続けた夢も、ついに実現した瞬間でした。





祥子たちを乗せた「かささぎ」。
舞にとってもたくさんの思いが詰まった、故郷の「知嘉島」に近づきます。




病弱で、自分を表現することを恐れていた幼少期の舞に、祥子が繰り返し、言い聞かせたこの言葉。



それから、30年あまり。成長する舞を陰日向に見守り続けていた、祥子のふと呟いた一言。

「まわり道」という向かい風を経てこそ、その夢を実現させた舞にとっては、これ以上見当たらないほどの労いだったに違いありません。



失敗を恐れることを克服し、五島で揚げることが出来た「ばらもん凧」。


東大阪に帰り、父親たちを励まそうと、久留美とともに拵えた「模型飛行機」。


そして、パイロットの大役を果たした「人力飛行機」。



航空機パイロットになるべく、訓練に訓練を重ねた「航空学校」。


そして「空飛ぶクルマ」。


父・浩太の夢をも乗せ、空に憧れ、空を飛ぶことに夢を抱き続けた舞の、30年に及ぶ物語。



ついに、ここに完結を迎えました。



長崎・五島列島と、おらが街・東大阪を舞台に繰り広げられた「舞いあがれ!」。市役所展望台より。



先ほども触れましたが、まわり道を経たからからこそ、幾年もの時間がかかっても、その夢を実現させたことに、実は深い意義があったのではと感じさせられます。


挫折や失敗を経ても前向きに考え、そして行動しようとすること。その思いがあれば、道は幾つでも拓けるということを、舞の生き様に教えられたと思える物語でした。

最後に、ドラマの振り返り感想を述べるというこれまでにしたこともない、身の程知らずの拙いことにお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
みなさまに深く、御礼申し上げますm(_ _)m


さて、最後にひとつやりたいことがあります。断続的にお送りしている「東大阪市民が巡る舞いあがれ!ロケ地探索」。


桜と菜の花が咲き誇る中、近鉄電車が並ぶこの場所を訪ね、シリーズを終えたいと思います。

今日はこんなところです。