NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第23週「飛躍のチャンス」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。



昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。


このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを、第1週からお送りしています。

当週は第23週「飛躍のチャンス」編。前編はこちら↑


読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2023(令和5)年3月5日付け 7面より。

それでは、この週振り返りの続編をお送りすることにいたします。



主人公・梅津舞(福原遥さん)と、新聞記事だった御園(山口紗弥加さん)が立ち上げた会社「こんねくと」。



町工場の技術と消費者を、これまでにない商品開発を介して直接つなぐという、あたらしいコンセプトの会社です。




その初仕事は、仙波(森下じんせいさん)のデザインパンチング技術を活用した「インテリアライト」でした。



そんな中、仙波が大手インテリアメーカーのバイヤー・瀧本(小堀正博さん)という人物を連れて来ます。



インテリアランプの出来映えに、ぜひ自分の会社でこれを取り扱いたいと申し出ます。



これは大変なチャンスだと舞や御園は喜ぶのですが、ふたりが考えている商品展開とまったく異なる価格提示を、瀧本にされてしまいます。



「こんねくと」を立ち上げたのは、町工場の高い技術を商品に用いることに、付加価値を見出そうとするもの。

東大阪の技術だけでそれを完結させようとする意思があっての、この会社の事業には存在意義があるのだと、瀧本に返すのですが…





仙波ら町工場のデザインパンチング技術によってこそ、素晴らしい商品が作り出されたということは十分に理解している。

しかし、他の部品を海外生産することで、低価格での大量生産が可能になる。 




このように語る仙波。
自分をはじめとする、町工場が持つ高い技術をたくさんの人に知って貰いたい。

すなわち、世の中に幅広く商品を行き渡らせることが、これだけの高い技術を知って貰える機会になる、ということ。



このやり取りを見ていて、以前にあったこのシーンをふと、思い出しました。

「長山短歌賞」を受賞し、短歌集を出そうとするものの、出版社の北條(川島潤哉さん)に、書き下ろした短歌のダメ出しを繰り返された、後に舞と結婚することになる貴司(赤楚衛二さん)。



北條が繰り返していたのは「一人でも多くの人に伝わる歌を書いてほしい」ということ。


「大勢の人に伝わる歌」というのは、結果的にすなわち「広く売れる歌集を作ること」。第20週より。





たくさんの人に興味関心を持って貰えることは視野を広げることでもあり、言うなれば現状からの成長をもたらすこと。このくだり、なにかしら通じるものがあるな、とも感じました。


御園は、社長の舞に最終判断を委ねます。


悩みに悩んだ結果、製造販売の権利を仙波と瀧本に譲ることにした舞。

高い技術で生み出される素晴らしい製品を、たくさんの人々に知って貰うということは、仙波にとってまたとないチャンス。大局的な観点ではありましょうが、なかなか難しい判断です。




そうは言えども、会社事業ははじまったばかりのこと。まずは出来ることからひとつずつやって、信頼を得ることからだと、舞は母・めぐみ(永作博美さん)に諭されます。


先代社長の浩太(高橋克典さん)が急逝し、ねじのことを詳しく知らないままの状態でそれを継いだめぐみ。そこから従業員の信頼を得て、必死に会社を建て直した訳ですから。なるほど説得力があります。第17週より。



しかし、アイディア提供と試作品による技術開発をしたのは、他ならぬ舞と御園。その料金を受け取ることが出来たという、最初の依頼なのでした。




それから数日後。
次に「こんねくと」にやって来たのは、なんと舞の親友・久留美(乃木坂46・山下美月さん)の父・佳晴(松尾諭さん)でした。真剣な頼み事があるのだと。


同席した御園に、このように至極正しい?ことを言われる佳晴ですが、大変な行動を佳晴は数日前にしていたのでした。




長年懇意にしている「ラグビーカフェ ノーサイド」のマスター・津田(たくませいこさん)。佳晴が実業団のラグビー選手時代からの付き合いがあり、互いにラグビー好きな仲でした。




そんな津田に、長年好意を抱いていた佳晴。
思いが募り津田にプロポーズをするのですが、なんとも頼りないことを口走ってしまいます。

佳晴にすると、真剣な言葉には違いないのでしょうが。しかし、ちょっと誤解されますわ…



佳晴が舞たちに頼み込んだのは、金属アレルギーの津田でも着けることが出来るという指輪。被膜が出来る性質があるという、チタンを素材に使うことを、舞が提案します。




早速、ふたりはデザインを考えることになるのですが…これ、なかなかかわいらしいもの!
さらに指輪だけでなく、アクセサリーもデザインすることに。



再び、我妻さんの協力を取り付けることに成功した舞と御園。なんやかんやと言いながら、我妻はすることをきちんと見てくれていたよう。




そして、佳晴が津田に指輪をプレゼントする日がやって来ます。大急ぎで拵えた指輪を受け取り、かつての勝負服!に着替えた佳晴。我妻からの激励を受けます。




かつて、佳晴が実業団のラグビー選手だった頃から知己のある津田。佳晴は「ドーベルマン望月」という諢名で、倒されても倒されても相手に食らいつく選手でした。



しかし、けがのために引退した佳晴。
ラグビーのことしか考えられなかった傷心の佳晴を慮り、身近でいちばん理解し、支えてくれていたのは他ならぬ津田さんでした。





急ぎで指輪を拵えることになった理由というのは、津田の誕生日だったからなのでした。




そして、津田は佳晴のプロポーズを承諾。



思えば、娘の久留美の婚約がうまく行かなかった時にも、親身に話しを聞いてくれていたのは、津田さん。



そういえば、このようなことを舞に語るシーンもありました。きっとこれは、佳晴のことなのかも知れません。第18週より。


個人的には、気になっていた津田さんと佳晴との大人の関係。くそかすに言い合っていても、それはかけがえのない、コミュニケーションだったに違いありません。良かった、良かった。


思わぬことから出来た、金属アレルギーの人でも着けられるチタンのアクセサリー。目の付け所が良かったのか、大変な人気を博すことに。



しかし、我妻さんのような、頑固で職人気質の人物には、舞のように実直で、行動力の伴う人というのは、しっくり来るというか、かわいがって貰えるというのでしょうか。



とかく、正面から正攻法で真摯に向き合った結果は、我妻さんという心強い味方との関係を築くことになったエピソードなのでした。




それから数日。夫の貴司(赤楚衛二さん)が営む「古書店デラシネ」を訪ねた舞。



ついに、このふたりに待望のあたらしい命が!

ドラマも残すところ3週、いよいよ、物語はクライマックスへと進んで行くようです。



次週、第24週「ばんばの歩み」編予告より。
舞と貴司の間に、無事に赤ちゃんが誕生したようで!良かった、良かった。




さらに、人力飛行機サークル時代の先輩・刈谷(高杉真宙さん)が。





そして、舞の人生に大きな影響を及ぼした、祖母・祥子(高畑淳子さん)にも気になることが起こるような。

引き続き、期待して拝見したいと思います。
今日はこんなところです。