NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第19週「告白」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。

このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを、第1週からお送りしています。

先週は第19週「告白」編。記事前編はこちら↑



それでは、この週の振り返り後編をお送りすることにいたします。

悠人のインサイダー事件から半年が経過した、2014(平成26)年6月に舞台は移りました。



「長山短歌賞」という、短歌界では権威ある賞を受賞した、主人公・岩倉舞(福原遥さん)の幼馴染、貴司(赤楚衛二さん)にも、大きな変化が訪れた当週でした。一部、第18週より。



舞が、貴司の創作活動兼古書店として営む「デラシネ」に足を運んだある日。リュー北條(川島潤哉さん)という編集者が、貴司の元を訪れていました。


「長山出版」からやって来た、という北條。
くだんの短歌賞の選考や、受賞を行っている出版社だと思われるのですが、これを期に、貴司の短歌集を発行したいのだと。



しかし、歌集の話しなのに、作者の顔がどないこないなどと、現地・中河内(東大阪含む東部大阪)の言葉でいうと「けったい」なことを一方的にまくし立てる北条。

少し心配になるのですが、ご本人自体は最近、大人気の若手俳優さんなんですが(汗)


貴司は、長年の放浪の旅を終えて、自身に短歌創作を勧めてくれた詩人の八木(ピース又吉直樹さん)から、この「デラシネ」という古書店の経営を引き継がれていました。




店主だった八木に見守られながら、かつて幼少だった舞や貴司、そして久留美が無二の友になった場所なのでした。第3週より。


その「デラシネ」に、秋月史子(八木莉可子さん)という若い女性が、貴司を訪ねて来ます。



八木莉可子さんというと、赤いドレスで「グーネット」のCMに出演されていた方ですね。

放送されていたのは確かもう、4・5年くらい前のことだと記憶しているのですが、この眉毛ですぐわかりました。YouTubeより。


それはさておき、貴司の短歌が好きで、その居場所をやっと探し当てたのだと話す秋月。

さらに、自身の拵えた作品を、ぜひに貴司に批評してほしいと願い出ます。話しを聞くと、秋月は歌人になるという夢があるのだと。



戸惑いながらも、秋月の短歌を読むことにするのですが、これが貴司の琴線に響くものだったようです。



ねじに航空機部品、さらに短歌と、この作品で登場するキーワードというのには、わたしはあまねく?なんらの知識もないのですが、短歌はわたしの命なのだと、語る秋月。



これは、ちょっとなにか起きそうな予感がするのですが、相手のいいところを見つけて、わかりやすく伝えたり、影に励まそうとする貴司。

こんなことをするのは、舞と似ているような。


その秋月。帰り際、貴司を見守っていた舞に、
こんなことを尋ねていました。



なんと「よかった」だとは!それも、そう聞いてめっちゃ笑顔ですやん…焦りました(汗)



その直後。久留美(乃木坂46・山下美月さん)と同じくした帰り道に、その話しをします。


確かに、これは舞らしいなと思ったのですが…



しかし久留美はやはりというか、貴司に近づく(それも、同じくする分野で繋がりが出来つつある)秋月とが、どんどん仲良くなっていくのではないかと、舞を心配します。



ああ…これも、舞らしいと言えば舞らしいというか。相手の喜ぶ顔を見ること、幸せが訪れることには、別け隔てないという長所のある舞ではあるのですが。




そんなことは、つゆにも知らない貴司。
後日のこと、訪問した北條から、拵えた短歌にダメ出しを受けてしまいます。



出版業界のこともやはり、なにもわからぬわたしなのですが、これは…


ただ、北條の立場もなんとなくわかります。あくまで趣味の範疇でなく、広く売れてこそ(≒読まれ、知られてこそ)なのでしょうから。

北條の、この胡散臭さは別にしても、これは仕方がないことなのでしょうが、それまで考えもしなかったであろう違う観点を知り、向き合うことになった悩む貴司の姿が、なんとも言えません。


さらに、自分の中の本当の気持ちに向き合うことを強く迫られ、苦悩に陥ります。


後日の夜。舞は、岩倉家を訪れた久留美と、北條から本当の気持ちに向き合えと迫られた貴司について心配だと、話しをするのですが…


久留美が、あんたもそうやでと、ストレートに舞に尋ねます。貴司のことを、幼馴染ではなく好きなのだろうと。


それに対して舞は、友達のままで居りたいのだと答えます。


ここで、舞から思いがけない人物の名前が。航空学校での同期、柏木(Snow Man・目黒蓮さん)です。


入学面接の時点から、舞とはてんで正反対の考えで、まわりを寄せ付けない一匹狼な行動を貫いていた柏木。第10週より。


ただ、柏木が犯したミスをきっかけに、そのトラウマを跳ね返すきっかけを作ったことから、舞と交際することになりました。




しかし、舞の航空会社への就職が一年延期になって以来、パイロットを目指す柏木と、窮地に陥った工場を危惧する舞とすれ違うようになり破局してしまったのでした。第15週より。


当週は、2013(平成25)〜2014(平成26)年が舞台。柏木と別れてから、4〜5年が経過した頃でしょうか。



しかし舞は、柏木に告白をして(別れて)しまったことが、大切な仲間、友達という関係から結果的に逸脱してしまい、二度とその状態には戻れなくなったのだと。第8、11週より。


想像以上に、舞の失恋はここに至っても、尾を引いていたことがわかります。



ただ、そういう気持ちは大事なものかも知れませんが、大切な人だからこそ、この良好な関係のままを維持したい。


先ほども触れましたが、どこかしら相通じる、同じような観点や視点、そして価値観を持つふたりですし。ただ、それゆえにそのままではどうなのか…というところ。


北條や秋月という、舞とは明らかに異なるキャラクターの登場は実に鮮烈でしたが、舞はどうするのかというところで、当週はおしまい。


ところでこのふたりは「デラシネ」で当週、このようなやりとりをしていました。



舞の、貴司に対するこの言葉というのは、おそらく大変率直なものなのだろう、と思えます。ここまでの劇中を観るに、舞と貴司は意識せずに互いを支え、支え合って来たのは、実際そうでしたから。

さらにそのような大事なことを、さらっと言えてしまうこと自体が、もう特別な関係の証左だとも言えるのかも知れません。



そうした見方をしますと、貴司は、舞からのこの言葉を、これからさらに繋げようとしているかのようにも思えました。

この後、秋月が来訪したので、それ以上のやり取りは、沙汰止みになってしまったのですが。



舞を幼少から知り、なおかつ、家族ぐるみで苦楽をともにして来た貴司が相手なのですから、
それはそれで、悩むことなのかも知れません。第3週より。


「恋に恋」をしていた、柏木君の時とはまったく事情が違います。柏木君には、悪いのですが(汗)


次週、第20週「伝えたい思い」編予告より。


これは、舞がパイロットの夢を断ち、めぐみと工場の再建をすると決意した頃に、貴司から贈られた、舞にとっては大切な短歌でした。






引き続き、期待しつつ拝見したいと思います。
今日はこんなところです。