みなさんこんにちは。前回からの続きです。
三が日が明けたばかりのとある平日に、長女と「橿原神宮(奈良県橿原市)」へデート、もとい、お参りして来た際の道中記をお送りしています。

緑濃く、自然に満ち溢れた、広大な敷地がどこまでも広がる境内を散策するにつけ、別世界に足を踏み入れたかのようでした。
わたしも、娘もはじめての橿原神宮参拝でしたが、ふたりしてこれはまた、奥の山々の方まで広がる神域までも、再訪してみたいもの。
さらに、周辺にも歴史深い史跡が点在していますし、父としては、いつかまた娘と出かけられそうなのがうれしいものですが(^o^) 出典①。
行きには味わえなかった、ラウンジ車両で供される娘念願の、季節限定のケーキセット!
果たして、これを楽しめるかどうかが、帰路最大のミッション。作戦を講じねばなりません(笑)近鉄電車ホームページより。
橿原神宮前発は13時14分。それまで1時間弱ありますので、まずは昼食を摂ることにします。

参道を再び、駅の方向に戻りつつあるところに
このおしゃれなお店がありました。
行きしなにお昼はここにしよか、と話していたのですが。結婚式を挙げられるという、橿原神宮直営の会館にあるカフェでした。

頂いたのは、店頭のメニューを眺めていて、絶対これにしよ!と決めていた「大和肉鶏の飛鳥風鍋うどん(1200円)」。季節限定なのだそうです。

「飛鳥鍋」とははじめて見聞したのですが、白いスープは、牛乳をベースにしたものだとのこと。意外にも、濃厚な味をしていました。
かしわも、噛めば噛むほど味わいが。薄味の牛蒡も、これは素朴な味。あちゃこちゃと出かけてはいますが、まだまだ知らぬものがたくさんあります。いい郷土料理を見つけられました。


ところで、こちらのカフェに気になるものを見つけました。「神武天皇後一代記御絵巻」なるもの。明治30年代にしたためられたものだそうですが、名前の通り、その生涯を絵巻にしたもので、それに解説がつけられていました。

先日の記事でも触れましたが、参拝して来た「橿原神宮」はその神武天皇と、后の媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)を祀るお宮。
日向(現在の宮崎県)の高千穂に降臨した後、数々の戦いを制し、ここ大和の地で国内を統一、初代天皇に即位した…ということは、歴史上著名なことです。
その、神武天皇が初代天皇に即位したのが「紀元前660年2月11日」。2月11日は戦前では「紀元節」、現在の「建国記念の日」です。
そこから年月を起算したのが「紀元」という、年代表記の方法。「皇紀」とも称されますが、その由来から、神域のあちらこちらや頂いた御朱印に「紀元」の表記がなされていた訳です。
今年は「紀元2683年」に当たるとのこと。

それでは、古代日本史では著名なエピソードが描かれている、こちらの絵巻を少し拝見してみることにいたします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「各駅停車全国歴史散歩30 奈良県」(青山茂著・河出書房新社刊 昭和59年5月発行 絶版))