NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第18週「親子の心」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。

このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを、第1週からお送りしています。

先週は、第18週「親子の心」編。記事前編はこちら↑


読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2023(令和5)年1月29日付け 7面より。


それでは、第18週「親子の心」を後編として、さらに振り返ることにいたします。



舞台は、2013(平成25)年。
中小企業を対象にした「航空機産業参入支援セミナー」で、大手重工業メーカー・菱崎重工の重役、荒金(鶴見辰吾さん)と出会った、主人公・岩倉舞(福原遥さん)。



その荒金の依頼で、航空機に使用する新型エンジンのボルトを試作することに。


IWAKURAだけではなく、東大阪の他の町工場にも協力を仰いだ結果、これがようやく完成した、というところ。ここまでは先週、第17週のことでした。



そして、ボルトを競作している「朝霧工業」というメーカーで、いよいよ、それぞれの試作品の耐久性テストを行う日がやって来ます。

急逝した父・浩太(高橋克典さん)が、工場を続けるに当たっての目標としていた、航空機部品の製造まで、あと一歩というところにまで迫りました。



広大な敷地を持つ「朝霧工業」。その規模の大きさと、航空機部品製造に特化した設備に、圧倒される舞や笠巻(古舘寛治さん)、結城(葵揚さん)。



ここからは、試作品ボルトの品質検査テストの様子。これは観ていて大変、興味深いものを感じました。




朝霧工業が製造した試作品は、IWAKURAが製造したものと比べても、遜色ないもののよう。
先方の担当者が、専門の機械がないのにこれだけのものを拵えられるのかと、驚くのが印象的でした。





機械関係にはなんの知識もないわたしですが、東大阪を象徴する町工場が、力を合わせての結晶だというのですから、地元民としてはやはりうれしいところ。

これは、間違いなく全国的にPRになる!(笑)



後日のこと。荒金がその品質検査の結果を報告しに、IWAKURAへやって来ました。




ただし、本発注はライバルの「朝霧工業」に決まった、とのこと。やはり、大量生産が出来る専門性に特化していることが、影響したようでした。


そんな中、荒金が父・浩太のことを話しはじめるではないですか。



新人時代の長崎に赴任した際、上司だった浩太に、大変世話になったのだと。




そういえば、教職を目指す大学生だった母・めぐみ(永作博美さん)と浩太は、長崎で出会ったという描写が、以前にありました。1981(昭和56)年のこと。第7週より。


めぐみの母・祥子(高畑淳子さん)から絶縁されるような形で大学を中退し、実家の工場を継ぐために菱崎重工を退職した浩太と、結婚して東大阪にやって来た…という頃でしょうか。余談でした。



しかしこのあたりのエピソード、個人的には気になって仕方がありません(苦笑)


それはともかく、若い頃から航空機部品に魅せられていた浩太の意思というものは、些かも変わっていなかったことに、ほっとしました。



荒金は社長のめぐみに、IWAKURAを将来的に、航空機部品の製造に特化するつもりはないか、
と続けます。


試作品が、その「朝霧工業」と比べても高い品質だと認めてのことなのでしょうか。

IWAKURAの高い技術と、東大阪の町工場の技術が組み合わされれば、これまでなかったあたらしい製造ルートが出来る。これは、舞も同じ考えのようなのですが…


ただ、めぐみの心は決まっていたようです。
自動車向け部品を取り扱うため、浩太が工場を拡大した直後、あのリーマンショックが到来。



さらに、それがきっかけで窮地に陥った会社を立て直そうと、浩太が心身の無理を押して奔走した結果、帰らぬ人になってしまったこと。

舞と同じくして、浩太の航空機部品への熱意を誰よりも知るめぐみにとっては、悩みに悩んでの結論だったに違いありません。


経営者としてこれは、いまの会社の状況を鑑みての判断なのでしょうが、めぐみにとっては、人生が変わってしまった、浩太の死がその根底にあったのだろう、と推し量られます。



航空機部品の製造をするとなると、専用の機械を導入しなければならない。さらに、それに特化するとなると、既存製品の製造をなんらかの形ででも、縮小や中止かにせざるを得ない。


このあたりの判断というのは、会社の将来を現実的によく考えている、めぐみらしいものだなと感じます。会社の規模に比して、身の丈に合ったことを、というのでしょうか。

現実としてこの後に、航空機産業には未曾有の大打撃になる、コロナ禍がやって来ますから…


ただ、仮に浩太が存命で、その浩太が中心になり、このチャンスを掴んでいたならば、どういった判断をしていたのか。



このくだり、浩太とめぐみの経営者観の違いが如実に現れていたようにも思えます。




浩太、めぐみ、そして舞のみならず、IWAKURAの従業員たちが、夢にまで見た航空機部品。
ただ、これで終わるような話しではない、と信じたいところです。




さらに後日。荒金から、自動車エンジン用のボルトを発注したいという依頼が舞い込みます。

浩太の夢に同調していた荒金ですから、これも
今後に向けての、IWAKURAとのつながりになるのでしょうか。極めて協力的な荒金さんでしたし、再登場に期待したいものです。


ところで当週、いまひとつ気になったのは、舞の兄、つまりめぐみの長男・悠人(関ジャニ∞・横山裕さん)についてでした。




「リーマンショックを予想したカリスマ投資家」ということで、著名人になっていた悠人。

家族、としてではなく、投資家としてIWAKURAの土地と建物を買い取り、オーナーになっていた彼。そのおかげで、会社は窮地を脱することが出来たのですが、突然、その権利を放棄してめぐみに還すことにしたのだと。



IWAKURAの買収を、息子である悠人に持ちかけたのは、他でもないめぐみでした。
少しでも赤字が出たり、家賃が滞ると、すぐに工場は売り払う、とまで言っていた悠人の、この一方的な様子は、どうも様子がおかしい。



それから数日のこと。悠人が、インサイダー取引に加担の疑い、という報道が。これは、えらいことに、というところで、当週はおしまい。


翌、第19週「告白」編予告より。



時間が経過するに連れて、さらに大変なことになって来るようですが…大丈夫でしょうか。



そして、貴司(赤楚衛二さん)の元には、貴司を探し求めていたという、秋月(八木莉可子さん)という、ファンの女性が。


舞にとっては、その秋月がライバルになるのかというような、久留美(乃木坂46・山下美月さん)のこの言葉。


そして「うめづ」に、なんと五島の木戸(哀川翔さん)と、役場の信吾(鈴木浩介さん)が!



当週では、五島の町おこしイベントとして行われた「ヤング釣りフェスタ」なるものが、大好評だったという描写がありました。


プライベートで参加していた、熊谷(尾元祐菜さん)という女性が、自分が勤める大阪の「福丸百貨店」で、五島の物産展をぜひにやらないかと提案していたのでした。


そうなるとこれは、五島列島の物産展が実現したようですね。五島の面々が来阪するとは、なんとも楽しみです。


引き続き、期待して拝見したいと思います。

今日はこんなところです。