NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第15週「決断の時」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。





昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。「イオン鴻池店(市内鴻池町)」にて。


このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを第1週からお送りしています。


https://ameblo.jp/kyle-of-lochalsh/entry-12783782355.html 


今日は、第15週「決断の時」編まとめを前後半に分けてお送りしています。前編はこちら↑



読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2023(令和5)年1月8日付け 7面より。

それでは、先週第15週「決断の時」後編です。


工場を大規模拡大した直後に「リーマンショック」のあおりを受け、経営危機に陥った、特殊ねじを製造する「株式会社IWAKURA」。

その大黒柱だった、社長の浩太(高橋克典さん)を突然に喪い、主人公・岩倉舞(福原遥さん)と母・めぐみ(永作博美さん)は、今後の工場の処遇に迫られます。


亡き夫・浩太の遺志を確かめ、個人企業だった頃からの、苦楽をともにした工場を畳むことは出来ない。悩んだ末に、めぐみが後任の社長として、経営を引き継ぐことになります。

再建に当たり、取り引きしている信用金庫から融資の返済を半年待つ代わりに、リストラを含めた抜本的な事業計画を求められためぐみ。


浩太が決してしなかった、リストラを敢行することに。苦渋の策だったに違いありません。

ただ、その再就職先を探してから、というのには、社員を家族同様に大切にしていた、浩太へのせめてもの思いを汲んでのことだったのだろう、と感じます。つらい展開が続くのですが…



そんな中、少しくほっとした場面が先週にはありました。工場からの帰り道、浩太が懇意にしていた、近所の工場仲間と出会った舞が、こう声をかけられたシーンです。


「IWAKURA」が個人企業だった頃から、浩太と付き合いのあった人々です。第3週より。


この時、浩太が特殊ねじを造るため無茶な頼みをしたものの、すぐに応じてくれた、金型製造会社を営む曽根(蟷螂襲さん)。



さらに、その金型を受け取ったものの、試作品の製造途中、肝心なところで機械が故障。



急ぎの修理を頼み込まれ、断ったものの「お好み焼 うめづ」夫妻にうまくしてやられた、機械工場を営む古田(湯浅崇さん)。


このお二人が、久々に登場しました。
舞は、早速職人の再就職を頼み込むのですが…



やはり、二人の会社も経営は苦しいようで。
色よい返事は貰えなかったものの、金属加工会社を営む長井(や乃えいじさん)のところではどうかと、舞にアドバイス。


結果、長井さんが自身の会社で退職する社員を採用してくれることに。舞の判断だけで進めた顛末でしたが、ほっとしました。


経営が楽でない中でも、困った時はお互い様、という情景が目に浮かびます。浩太が培ったネットワークが功奏した、とも言えましょうか。

この情景、本当に印象に残りました。


売り上げを出すのは当然でしょうが、共助、互助の気持ちというのでしょうか、助け合いながらうまくやって行くことを大事にする。これはいまの時代でも、大切なことなのだろうと感じます。第9週より。


工場の再建のため、このようにめぐみと奔走していた舞ですが、ついに、舞自身にも別れが訪れます。



航空学校で同期、交際していた柏木(Snow Man・目黒蓮さん)が、ちゃんと話しをしたいと東大阪へやって来たのでした。


舞は、内定していた「ハカタエアライン」から採用を一年延期すると、通告されている身。やはり、リーマンショックの影響でした。



それからしばらくも、柏木君とは電話でやり取りしていた描写があったのですが…


舞は、延期されている内定を辞退するのだと。



そういえば柏木君は、舞とのやり取りの中で、このようなことを話していました。



さらに、工場の苦境を慮る中、生前の浩太からも、あくまでも舞は舞の夢、旅客機のパイロットに向かって頑張れば良い、と諭されていたことを思い出します。

確かに、浩太の期待もありましたから、それはそうなのでしょうが…第14週より。



浩太は生前に「歩みノート」という、さまざまなことを綴った日記をつけていたのですが、これを舞が見つけたのは、浩太が急逝した直後。



拡大してみます。浩太は、舞が自分の力で掴み取った、パイロットになるという夢の実現を、心底楽しみにしていたことがわかります。



さらに、自身の工場で製造した部品を、舞の操縦する飛行機に載せたい、ということも。



パイロットになる夢を諦めることは、確かに後悔するだろう。しかし、これだけの思い、夢を持って、頑張っていた浩太の意思と、工場を見捨てるのも、同じく後悔するだろうと。



舞は舞なりに、相当に悩んだ結果なのでしょう。ついに、舞の決心がついた瞬間でした。



先日の記事でも触れましたが、ここまで舞は苦境に陥った工場を「手伝いたい」と、表現していました。それが「立て直したい」に変わって来てもいます。




柏木君は、舞の様子をやはり察していたようでした。舞の短い初恋が、儚く終わりを告げた瞬間でもありました。


めぐみに、こう告げる舞。
「旅客機のパイロットになる」という、同じ目標で繋がっていたふたりにとっては、否応なく決定的に、現実は違ってしまっていました。


ただ、柏木君は…「人間としての岩倉舞」というより「ともにパイロットを目指す岩倉舞」に恋していたような気がして、なりません。

方向性の違いは如何ともし難いのでしょうが、柏木君に、もう少し広い視野や度量があれば、とも感じます。複雑な心境になります。



そして、その柏木君と苦楽をともにした帯広・航空学校時代の、大河内教官(吉川晃司さん)のこの言葉を思い出しました。

退学を余儀なくされた、同期の水島君(佐野弘樹さん)を慮る言葉ですが、まさに舞がいま、その状況に立っているのではと。第11週より。



ついに、パイロットへの道を「自らの意思」で封じた舞。めぐみとともに「IWAKURA」再生に臨むことになる、というところで、当週はおしまい。

舞の夢が、自身を空への憧れを導いてくれた、父の抱いていた夢を叶える、というものに変わった、この週でした。



次週、第16週「母と私の挑戦」編予告。
パイロットの内定を辞退し「IWAKURA」に入社することになるようです。







ただ、次週も波乱の展開になりそうです。
兄・悠人(関ジャニ∞・横山裕さん)が、なんとも不穏な提案、ですが。



引き続き、期待して拝見したいと思います。
今日はこんなところです。