みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年5月で開業から100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」。
大阪・奈良府県境を成し、古くから霊峰として崇められていた「信貴山(しぎさん)」へ向かった鉄道網にまつわる歴史に触れるべく、現地を巡った訪問記をお送りしています。
いろいろと寄り道をしている「王寺駅(奈良県北葛城郡王寺町)」周辺です。
趣味的に興味深いものごとが多いのは、さすがに昔から「鉄道の街」だった所以でしょうか。
それでは「田原本線 新王寺駅」から本題の「生駒線 王寺駅」に戻ることにします。
先日の記事でも触れましたが、同じ近鉄電車でも異なる出自の「生駒線」と「田原本線」。駅名も、その場所も異なります。グーグル地図より。

記念グッズがこの駅で発売されていました。

無事にほしいものがゲット出来ました。
まずは「記念乗車券」(600円)。「王寺〜生駒間」の片道乗車券が2枚ずつ入っています。

券面には、ただいま戻って来た「生駒線 王寺駅」改札まわりの様子。いつ頃でしょうか。
「信貴山毘沙門天」や「生駒聖天」と、沿線の名刹がPRされているのに時代を感じます。

路線図をよくよく見ますと「いこま」の先には「ひらかた」「京阪電車」「京都」という文字があるではないですか。
現在「京阪電車 枚方市駅」から分岐しているのは、北河内地域を南東に、生駒山地の入り口に当たる「私市駅(きさいちえき、大阪府交野市)」へ至る「交野線(かたのせん)」です。同。
近鉄ホームページより。
京阪電車と近鉄電車、それに加えて大阪府と山を越えた奈良県、なんらの関係もなさそうではあるのですが、路線図を見る限り、私市から南へ行くと、生駒にたどり着けそうです。
ではここからは、100年前に「生駒線・旧東信貴鋼索線」を開業した「信貴生駒電鉄」と、その「京阪電車 交野線」との関わりについて掘り下げてみることにします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。