みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今月8日、最終回を迎えたNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」、作品の舞台となった「東映太秦映画村(京都市右京区)」。

今年3月、期間限定で開催されていた「カムカムエヴリバディ展・ひなたの映画村へようこそ!」特別展を、半年にわたる劇中のシーンを交えながら回顧するということをしています。

劇中で登場した、ストーリーの展開に関わった備品類があまた展示されていたのですが、その細かな(細か過ぎる?)設定というのも、個人的には見もののひとつでした。

その中のひとつというのが、三代目ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈さん)が、高校卒業後に20年以上勤めることになった「条映太秦映画村」休憩所にある、この赤い自動販売機。

時代劇ドラマの撮影を見学中、親切心からつい人気女優・美咲すみれ(安達祐実さん)に失礼な言動を働いた、高校3年生のひなた。
しかし結果的には、二人にとって良い出会いと将来につながったものでした。第78回(2月21日)放送より。

そして、時代劇人気の衰退が現実のものとなった平成初期の頃。
どれだけ研鑽しても、大部屋俳優のままの自分の人生に、ひなたを付き合わせる訳にはならないと、恋人の五十嵐文四郎(本郷奏多さん)がひなたに突然の別れを告げた直後のこと。

ひなた、文四郎互いの気持ちを良く理解する、ひなたの父・錠一郎(オダギリジョーさん)。
作品の大きな主題となった、ジャズの名曲「On The Sunny Side Street」の一節を餞別に、自分で選んだ道なら、それはきっとひなたの道になると五十嵐を激励する、名シーンのひとつにも。第90回(3月10日)放送より。
ひなた編(京都編)の場面に幾度も登場するこの赤い自販機。果たして、どんな商品を売っているのか?と思っていたのですが、これがカムカムの公式ツイッターにありました!
昭和の最後の時代を実際に経験した者としては、これにはなんとも…もちろん実物とは違いますが、懐かしいものばっかりが!

確かに、この黒地のドリンクありましたね。「OI」ではなくて「HI」だったような。
いまほど、自販機ドリンクの種類が豊富でなかったその頃、わたしなどはまだ幼少だったゆえなおさら飲めるものも限られていて、数少ない好みだったこれ、よく買って貰ったなあ…
しかし、いつの間にやら見なくなりました。

そして、ひときわ目を惹くのが、この真っ赤な「BUSHIDO COLA」なるもの。自販機のブランドメーカーにもなっているものですが…

これはやはり、アメリカ発祥のこちらなのでしょうか。ただ、元ネタからはどうやって「BUSHIDO」に辿り着くのかがわかりません。
「日本コカ・コーラ」ホームページより。
時代劇を制作している会社にある自販機(そもそもドラマ自体、時代劇がテーマのひとつになっている)ので「武士道」のネーミングはわかるのですが。第105回(3月30日)放送より。
ひょっとして、コーラつながりで、ライバル会社の「PEPSI」+「DO」…?などと妄想するのも楽しい作品でした。

ところで、作中で登場する、さまざまなグッズ類の元ネタをついつい考察してみてしまう、という現象?は、本作では特に多かったように感じました。第91回(3月13日)放送より。
民放ではないゆえ商品名を出す訳にはいかない中で、実際の商品を確かに想起させる、ある意味「マニアックな」ネタには、背景の時代線ともきちんとリンクしていましたので、すごいもんやなあと感心しながら拝見していました。
これは別の楽しみ方だったのでしょうが(汗)

ちなみに、自動販売機は後年になって、別のものにちゃんと替わっていました。劇中の2004、5年の時代線に合った躯体だというのが、いやはやもはや…第112回(4月8日)最終回放送より。
今日はこんなところです。