みなさんこんにちは。今日の話題です。
先月12日、全国のJRで恒例、春のダイヤ改正が行われました。

ダイヤ改正を機に、代替えであたらしく登場したのは「221系」という車両(右側)です。
南紀方面へ向かう「特急くろしお号」と並ぶ。
引退した「201系」は、いわゆる「旧国鉄時代からの車両」。すなわち、旧国鉄の通勤電車として標準型という位置づけでしたので、関西のみならず、首都圏でも同型車が大量に存在し、近年まで幅広くその姿を見られたものでした。

一方、あらたに「おおさか東線」の主役に取って替わったのが、この「221系」。
アイボリー塗装に大きな窓、時速120km/h運転が可能な、非常に居住性の高い、高性能車両。

旧国鉄が分割民営化され、JRが発足(1987年4月)直後の1989(平成元)年に「JR西日本初のオリジナル車両」として、デビューしたものでした。
JRが発足して以来、旧国鉄の方針である、転属が可能なように統一した規格の車両を作る必要がなくなったため、各社がそれぞれの状況に応じてオリジナリティの高い車両を次々と登場させました。その主たる例が、この「221系」です。
関西圏では「JR神戸・京都・琵琶湖線」や、大阪〜奈良方面への「大和路快速」で長年活躍していたのですが、前者の路線に新型車両が導入されることに伴い、あぶれたものが「おおさか東線」へとやって来たものでした。
都合、玉突き式に転用、ということになるのですが、車内は「体質改善工事」という、新車並みのリニューアルが施されていて、実に快適なものです。
これは、東線ユーザーのひとりとしてはありがたいですし、座席も進行方向に向けられるものですから、ちょっとした旅気分のようでうれしいものです。
コロナ禍で鉄道業界も厳しい話しばかりを耳にしますが、地元民としては、よろこばしい変化が訪れた、今春のダイヤ改正でした。
今日はこんなところです。