みなさんこんにちは。前回からの続きです。
旧国鉄時代から長年、関西圏で活躍した「103系通勤型電車」。その方向幕を模した「ミニミニ方向幕」なる商品を愛でながら、実車が活躍していた頃の様子などを、回顧しています。

さて、前回に引き続き「JR天王寺駅(大阪市天王寺区)」にやって来ました。
ここは「大和路線(関西本線)」のホーム。

例にもれず、この「大和路線」でも多くの「103系」が活躍していました。ウグイス色に、警戒色を兼ねた白帯が特徴的なものです。
ここからは、2013(平成25)〜2017(平成29)年頃の写真が主です。それも、天王寺で撮ったやつばっかりなのですが…
まったくの私事ですが、この頃、わたしは「大和路線」沿線の職場に勤めていました。
そういったことで、これらは通勤途中のショットとだいう…高い確率で「ウグイス103系」にはお世話になっていた次第です。
「大和路線」は、駅と駅との間が離れている区間が比較的に多い路線です。
ですので個人的には普通列車でも、高音域まで唸るようなモーター音を上げ、爆走するというのがたまりませんでした。
奈良方面に向かっている「大和路線」。
運用によっては、快速列車にも充当される103系も日常的に存在していました。新今宮にて。
「おおさか東線」は、おらが街・東大阪を南北に縦貫している路線。
ですので開業以来、普段使いなのですが、そんな中でも見慣れた103系でした。
しかし同じ頃「大阪環状線」へ新型車両が次々と投入されるにつれ、余剰になった「201系」が塗装をあらため「大和路線」系統に転籍。
次第に、車齢の古い「103系」を追いやって行きます。以上、放出にて。
そして「大和路線」「おおさか東線」の普通列車はこの「201系」に統一されるに至ります。
2018(平成30)年1月のことでした。
そして、2編成8両のみ残り「奈良線」に使用されていたものも先日、12日のダイヤ改正で引退。数年前まで、あれほど見て、乗れもした「ウグイス103系」が消滅した瞬間でした。
数年間でしたが、両線ともに通勤でのヘビーユーザーだったですので、あっと言う間のことのように感じます。
それでは、今月まで残っていた「ウグイス103系」、その方向幕を回してみましょう!
うれしかったのは、この「おおさか東線 久宝寺」「放出」の幕が収録されていたことでしょうか。東線に103系が充当されたのは10年弱のことでしたが、地元民としては、貴重な記録だと感じます。
ここまで、3カラーの「103系」方向幕と、それにまつわる個人的な思い出などをつれつれ述べて参りました。
正直、ボロい・うるさい・激しく揺れる…などという、現在の快適な電車とはまったく違った「103系」。
しかしそれこそ小さい頃から慣れ親しんで身近にあった存在でしたので、そういった特徴も、身体に染み付いているかのようです。わたしの鉄道好きに、確実に影響していた電車でした。
いまや残り少なくなった「103系」ですが、それには数々の思い出が浮かんで来ます。
お世話になったのと、長年の活躍に賛辞を送るとともに、最後まで、無事にお勤めを果たしてほしい、と願うばかりです。天王寺にて。
お付き合いくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。