みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先月はじめ、急遽頂いた連休に思い立ち、お四国の香川・高松へ「ことでん」沿線を巡った、久しぶりの遠出ひとり旅の様子をお送りしています。

ただいま「岡山駅(岡山市北区)」。
言わずと知れた、中国地方最大のターミナル駅です。
新幹線からの接続も良く、8時40分発の「快速マリンライナー13号 高松ゆき」に乗れました。


定刻に岡山を発車。
黄色一色の、旧国鉄時代からの車両がずらり並ぶ引き込み線を尻目に、高松へ出発です。
いよいよ、あと50分ほどで四国に上陸します。

5両編成の車内は、このような感じ。
祝日でしたので、もっと混み合っているかと思っていたのですが。あまりがらがらなのよりは
乗客がぽつぽつでも居る方が安心します。

さて、落ち着いたところで、恒例の?車内吊り観察。旅をすると、その土地土地ならではのものを愉しめるので、ついついやってしまいます。

そんな中、座っている目の前にあった、この広告が気になります。
「JR伯備線で運ぶ『新鮮果物』」とは…

JR西日本ホームページより。
「貨客混載による農産物の定期輸送…」とあるのですが、山陽・山陰地方を連絡する「伯備線(はくびせん)」の列車を利用して、沿線の「備中高梁(びっちゅうたかはし、岡山県高梁市)」から、当地で収穫された農産物を岡山駅まで輸送、駅構内で即売する取り組みでした。

グーグル地図より。
高梁は県の中西部に位置するところ。
また、広島と県境を接する、山あいの街です。
山城の「備中松山城」がシンボルとしてそびえ立ち、古い武家屋敷や町家が立ち並ぶ、歴史のある街です。また、高地に位置していることから冷涼な気候で、県内でも果樹や野菜の栽培が特に盛んなのだとのこと。

プレスリリースによると、
高梁のJA施設から「備中高梁駅」までヤマト運輸により輸送→「伯備線」岡山ゆきの普通列車に載せ替え→岡山駅構内で即売…という流れ。
新鮮な野菜の他に、ピオーネや白桃、いちごなど、岡山名物のフルーツが迅速に運ばれて来るというので、これはうれしいサービスですね。

最近は、地方の路線バスでもこの「貨客混載」はよく行われているといいます。
最初から最後までトラック輸送よりかは、積み替えがあるにせよ、鉄道をかませた方が定時性も上がりますし、運送会社としても、わざわざ遠距離の便を仕立てるコストや手間も省け、産地としても名産品をPRする機会になる…
いま、話題の「SDGs」ですね。

異業種が連携、協力することで、このようなことが可能になるとは、あたらしい時代の流れですね。感心しきりです。

列車は、田畑が広がるところを快速で飛ばして行きます。ただ、単線区間が多いので、途中で幾度か行き違いのために数分停車したり、徐行したりするのが目立ちます。
「瀬戸大橋線」は文字通り、本州と、四国各地を結ぶ大動脈ではあるのですが、このあたりはそういったことで、輸送上のネックになっていることが窺えます。

25分ほどで「児島駅(こじまえき、同倉敷市)」に到着。
「ジーンズの街」として一躍有名になりましたが、鉄道では本州側最後の駅です。
乗務員も、JR西日本からJR四国に交替します。

隣駅の「坂出(さかいで)」「宇多津(うたづ)」はいずれも香川県(坂出市、綾香郡宇多津町)です。
グーグル地図より。
いよいよここから四国旅のハイライト、ダイナミックな「瀬戸大橋」を渡って行きます。
いや、何回通ってもわくわくします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。