大阪モノレール 延伸への道!その37〜仮称・門真松生町駅追加設置に向けて都市計画を変更へ!後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



2029(令和11)年の開業に向けて、いよいよ本体工事が始まった「大阪モノレール」東大阪市方面への南伸事業。


すでに認可されている、路線の延伸計画に追加する形で新設される運びとなった新駅「仮称・松生町駅(まつおちょうえき、大阪府門真市)」の動向について昨日からお送りしています。折り返し待ち、門真市駅引き上げ線にて。



沿線の門真・守口両市では、新駅設置に関する協定がすでに合意。
後は、事業者である府の出番になりました。

ではここからは、今年7月に、地元の門真市で行われた、府主催の沿線住民向け説明会の資料をもとに、項を進めたいと思います。
ホームページでも閲覧出来ました。


「大阪モノレール延伸事業計画」は、現在終着駅となっている「門真市駅」から大部分のルートを「府道大阪中央環状線(中環)」と「近畿自動車道(近畿道)」に沿う形で南下、OsakaMetro、JR、近鉄電車の既存駅と接続。

「近鉄奈良線」との交点に当たる「仮称・瓜生堂駅(うりゅうどうえき、大阪府東大阪市)」までの8.9kmを建設する、というものです。
この「瓜生堂」では、交わる近鉄電車の側にも新駅が建設される計画で、まったくあたらしい交通の要衝が構築されることになります。


ところで、ちょっと見慣れない模様が入った地図が資料にはありました。地図中の円は、鉄道駅から半径1kmの範囲を示したもの。

この付近には、京阪電車や大阪モノレール、OsakaMetroが路線を延ばしているので、都合、これらがあちこちで交わる形になります。
ただし、この円から外れている地域(黄色地)は、鉄道駅から1km以上離れている、いわゆる「鉄道空白地」に相当するとされています。

「仮称・松生町新駅」の南側一帯が、それに該当していることがわかります。

上の過去記事でも触れたのですが、今回取り上げている「仮称・松生町新駅」の周辺には長年にわたり鉄道駅が存在していませんでした。
京阪電車から、JR学研都市線までの間という、
およそ4〜5kmにわたる、府内でも珍しい空白地でした。ここまで出典①。


1997(平成9)年、大阪市交通局(当時。現在のOsakaMetro)が「門真南駅」まで路線を延伸させたので、京橋・森ノ宮・心斎橋といった、市内中心部までのアクセスは改善されました。

ただ、依然としてこの門真市南部地域の公共交通(特に南北方向の移動)にはバスに頼らざるを得ず、不便を強いられていました。出典②。


資料本文に戻りまして…
「仮称・松生町新駅」追加設置計画は、事業計画が認可された後に具体化したので、それの変更が必要、というのがここでの肝になります。



追加新駅の設置にともない、約7.6mだった軌道幅員は、2倍以上の約18.8mに拡大。
駅設備を設けるために、軌道自体を少し東側(商業施設側)に振る必要もあるようです。


「仮称・松生町新駅」が設置される現地はこのような感じ。予定地を北側から眺めています。


地平を走るのが「中環」、右隣(西側)の高架道路が「近畿道」です。
「中環」は、大阪万博開催に合わせて建設された時から片側4車線とゆったりした設えですので、本線路と新駅をこの真上に設置するのには、十分なスペースだと感じます。



新駅へのアクセスバースも公表されていました。他の新駅と同様、ロータリーが設けられるのと、左側にある行き止まりの「門真市道菊水門真線」からもアクセスが出来るようになるようです。

余談ですがこの市道、そのまま進むと「国道163号」に出られる(さらに中環の交差点角には駐車場の広いコーナンもある)ので、これはなにかと便利になるなと感じた次第です。



ところで、この「仮称・松生町新駅」。

個人的には、あたりに駅の北端を持って来るのかな?などと想像していたのですが…




というのも、開業予定の商業施設の敷地があまりにも広大なので(甲子園球場約3個分と聞きます)場所によれば、新駅のひとつ北側に当たる「門真市駅」との駅間がかなり短くなってしまうのではという要らぬ心配?がありました。



ただズバリ、ららぽーととカルフールの正面入口付近に駅が設置されることになりそうですので、門真市の駅からは6、700mくらいの駅間でしょうか。歩こうと思えば歩ける距離です。



駅間隔の比較的長い大阪モノレールでは、異例の短さになりますが、そもそもの計画では「門真市駅〜仮称・門真南駅間」は3km弱もありますので、交通空白地とされるこの区間に中間駅を設けるということには、資料を拝見してすんなりと腑に落ちました。以上、出典①。

 


ともかく、9kmにわたる南伸区間の本体工事がさまざまなところから動き出したことは、実に感慨深いものがあります。

開業予定まではまだ8年!もありますが、地元民のわたしにとっては、徐々にでも大きく変貌するであろう見慣れた光景を、楽しみにしたいと思います。


ただし、ららぽーととコストコは来年、先んじてオープンするとのことですので、まずはそちらを楽しみにしたいところです。 

きっと、入り浸ってしまうであろう(笑)


(出典①「大阪府ホームページ」内「モノレール建設事務所・事業一覧→トピックス→大阪モノレール(仮称)松生町駅(門真市駅・仮称・門真南駅間新駅)設置事業について」→「都市計画変更案説明会資料」)

(出典②「OsakaMetro」ホームページ)


お付き合いくださりありがとうございました。

今日はこんなところです。