大阪モノレール 延伸への道!その31〜門真・松生町の中間新駅予定地を歩く | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



大阪外郭部の衛星都市を結び、現在「門真市駅(大阪府門真市)」が終点の「大阪モノレール」。

これを南伸区間させる事業計画の中、先日発表された「門真市・松生町(まつおちょう)」付近に、さらにいまひとつ新駅を設けるという計画について取り上げています。




大阪日日新聞電子版 2021(令和3)年5月10日付け 20面(地域総合面)より。


新駅の追加設置に関しては、所在地の門真市のみならず、隣接する守口市からも、強い要望がなされていたようです。いずれも、記事にあるように「一帯は鉄道やバス路線がない地域」という事情が大きかったことが窺えます。



では、この近辺の公共交通機関の事情についてもう少し掘り下げてみることにします。

「鉄道駅がない」ということで、利用の主たるものになるのは「路線バス」。
この周辺に路線があるのは「京阪バス」です。


まずは「守口市」側から。
「京阪電車 守口市駅」からは、複数の系統が「花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区)」へ運行されています。
駅を出て、モノレールが走ることになる「府道大阪中央環状線(中環)」のある、東方向へと、いちおうはバス停もあるのですが…

いちばん近いのは「東郷通停留所」。ただし、松生町からは数キロは離れているところです。


その、中環をはさんだ東側は「門真市」です。


「京阪門真市駅」から南へは「地下鉄門真市駅」に至る「3番系統」があるにはあります。
他にも、隣の「古川橋駅」からも同じように、そちらへ向かう系統もあるのですが…


「京阪バス 地下鉄門真南駅停留所」時刻表。
なんと、モノレールのルートにいちばん近いで
あろう、この「3番系統」は1日1便の設定。
この状態は、利用が見込めないものの、万一なにかのために路線免許を保有しておくための、いわゆる「免許維持路線」だとわかります。

さらに「古川橋駅」から「門真市役所(京阪電車 門真市駅と古川橋駅の間に位置している)」ものでも、日中は40分おきの設定という(利用の見込める「試験場前⇔古川橋駅」の便は頻発しているのですが)…


どちらも、このあたりでは利用客が見込める「門真運転免許試験場」を経由する、松生町からは一駅分、東寄りのルートを取っています。

都合、守口側・門真側の路線は結節しておらず
中環()を境に、完全に分断されている状態です。これでは利用したくても出来ません。



となると、それぞれの市が運行している「コミュニティバス」ではどうか!と調べて見ましたが…門真市のそれは、市役所を出て「古川橋駅」へ。「試験場前」交差点から「国道163号」を逆に東へ向かい、寝屋川や大東、四條畷との境に近いところを丹念に周回しています。

結局は「地下鉄門真南駅」に行き着くのですが
やはり、中環(白↓)と松生町周辺()とはまったく接点がありません。



守口側のコミュニティバスも、市役所を発着はするのですが、やはり同様の状況でした。


先日の記事で、中環や併走する近畿道、そしてモノレールは、街外れだったあたりに作られたもの、ということを述べたのですが、近年開発が進んだとはいえ、現在でもそれが如実に現れていることを感じた次第です。



とはいえど、コミバスが走る地域でも、鉄道駅からのアクセスが不便なのは相違ないところ。

新駅の設置で、今度は、こちらが路線バスやコミバスの拠点に変貌する可能性もある訳で、そういった点では、地域の活性化にも寄与するものではないか、と感じます。


次回に続きます。

今日はこんなところです。