みなさんこんにちは。前回からの続きです。
いよいよ来月に引退が迫った「日本初の多扉車(たとびらしゃ)」こと「京阪電車5000系」。
完全引退を前にした一昨日の28日、最後に残った第1編成(7両編成)を用いた、団体臨時列車が運行されました。

先頭車両には、2枚のヘッドマークが目を惹きます。「引退記念ヘッドマーク」もさることながら、この「団体」とは…
見たことはあるのですが、乗るのははじめてですので、ちょっと興奮します。
さて、列車が中之島駅3番線に入って来たのは11時前。発車は11時25分ですので、まだまだ時間があります。
これまで、数え切れぬほど見たり乗ったりした車両ですが、観察出来る機会はおそらくはもうないでしょうから、じっくりと拝見して行こうと思います。
「5000系」最大の特徴と言いますと、上部のアルミ地が露出している、この「ラッシュ用扉」と呼ばれるものです。
側面に5つも設けられている扉のうち、第2・4扉がそれに当たります。
アルミ地肌以外でも、この独特の書体が印象に残るステッカーが目印です。
平日朝ラッシュ時にはこの「ラッシュ用扉」を使用、従来の3扉車と比べて、多数の乗客の乗降時間を劇的に短縮させる、ということが最大のセールスポイントでした。
ただし、この「5扉運用」は、今年1月末を以て停止されてしまいました。古川橋にて。
そして、ラッシュ時間帯が終了すると「ラッシュ用扉」を閉鎖、扉の上部に収納させていた座席を降下させ、3扉車として運行することが出来ました。
ある種、大変トリッキーな設備ですが、ラッシュ時以外では他の車両と同様に着席サービスを
も確保出来るように考えられている、という点が、実に京阪電車らしいものだと感じます。
昔から、サービス精神が旺盛な京阪電車です。
あっと言う間に、発車時間になりました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。