阪和電気鉄道 昭和初期の面影〜その45「泉州を貫く軌跡 阪和電鉄全通90周年」展 Vol.2 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

  

 
府南部、和泉市(いずみし)の「大阪府立弥生文化博物館」で3月まで開催されていた「泉州を貫く軌跡 阪和電鉄全通90周年」という、特別展の訪問記をお送りしています。
 
前回の記事でも触れましたが、現在の「JR阪和線」となっている「阪和電気鉄道」。
昭和初期の当時では、日本一の高規格で建設され、超高速運転がなされたエリート私鉄でしたが、時代に翻弄され、短命に終わった歴史についても、さまざま知りたいと思う次第です。
 
 
そういったことで、まずは「JR天王寺駅(大阪市天王寺区)」にやって来ました。
 
 
 
都合、ここが「阪和電気鉄道」大阪方のターミナル「阪和天王寺駅」に当たります。
 
現在では、それがそのまま「JRの駅」となっているのですが、行き止まり式の線路がずらり並ぶ構内は、まさに私鉄のそれを想起させるものです。
 
 
 
そしてなにより、この「天王寺駅・阪和線ホーム」に足を運ぶ度にいつも感じるのは、実に開放的な屋根から燦々と降り注ぐ、明るい陽射しです。
 
1929(昭和4)年7月の「阪和電気鉄道」部分開業時に建設されて以来の、無骨な支柱群がなんともたまらぬ味わいを醸し出しています。
 
 
ちょうど、この駅止まりの普通列車が到着したところ。下車した乗客たちは、乗り換えや改札に足早に向かって行きます。
 
 
 
日中は「快速」あるいは「区間快速」と「普通列車」が、それぞれ15分おきの発着です。
長距離にわたって区間が設定されている列車はやって来ません。
 
というのも、同じ「阪和線」を走る列車でも「大阪環状線」へ直通している「関空・紀州路快速」や関西空港アクセスの「特急はるか号」、南紀方面へ向かう「特急くろしお号」は配線の関係上、ひとつ下の階にある南側の別ホームから発着しているためです。
 
 
そういったことで、この「一昔前の私鉄ターミナル」の、レトロな雰囲気がふんだんに感じられるこのホームには、静かな印象を受けます。
 
 
手元の「阪和電鉄沿線御案内」(昭和10年または11年発行)より。この頃にはすでに「省線(現在のJR西日本)」各線をはじめ、大阪市電やバスなとも集積する、大阪南部の一大ターミナル駅だったことが窺い知れます。
 
 

それでは、快速列車に乗って「阪和線」を進んで行きたいと思います。

実は、この駅を出てすぐにも、かつての私鉄時代の見どころが待ち構えています。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。